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暮らしの中で当たり前に使う、民藝的な美しさをたたえた器。「あわびウェア」が私たちを惹きつける理由
日常を楽しむ淡路島の器
ひと目見たら忘れられない、優しい色使いと温かみのあるフォルムが印象的な 「あわびウェア」の器。ひとつひとつ、手作業で作られる器たちは、日本全国、最近では海外にもファンが増えており、欲しいと思ってもすぐに出合えないことも。そんな「あわびウェア」が、このたびエル・グルメ ショップに登場。このブランドの背景や、込められた想いとともに紹介します。
「あわびウェア」を手がけるのは、岡本純一さん。美術大学在学中に柳宗悦の「民藝論」に出合い、美術教育や彫刻を学んだのち、故郷の淡路島に移住、半農半陶の生活を志して独学で陶芸をはじめました。「あわびウェア」を屋号に掲げてから2024年で12年。いまでは各地のギャラリーからの注文が相次ぎ、半農にあてる時間が捻出できないほどに成長。2児の父でもあり、日頃から夕食作りを担当することが多いという岡本さんが器を作る上で心がけるのは、「自分が作りたいものではなく、今の時代の家庭料理を素直に受け止めてくれる、日用食器を作る」ということ。
民藝はもともと無名の人の生活道具。そのため「あわびウェア」はあえて多くの人の手を介在させることにこだわり、岡本さんが原型を作ったあとは、波佐見や瀬戸にいる職人に渡して型の作成、成形、素焼きなどをおこなってから「あわびウェア」の工房に。「受け継ぐ器というコンセプトだから、自分がいなくなっても、100年後 も買い足せるような形を目指しています。焼き物の世界にはいまだに手仕事が残っています。手と手を繋いで作ることで現代の民藝性が生まれるのだと思います」と岡本さん。
ぽってりとした重量感あるフォルムと、優しいペールトーンのカラーリングが特徴でもある「あわびウェア」のデザインは元々存在している器の形がベース。ブランドスタート時から作り続けているという「オーバル」は、珉平焼にあった小判皿から、輪花皿はアンティークの食器から着想を得ているそう。日常の食卓に溶け込むやわらかな存在感が魅力的です。
最近では工房の横に田んぼを作り、無農薬での米作りに取り組んでいる岡本さん。美しい環境でのものづくりを目指し、気持ちのいい社会、工房、環境を整えていく中で大切につくられていく「あわびウェア」。想いのこもった器はきっと日常を豊かにしてくれるはずです。
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