現代のパンの歴史をつくりつづける志賀勝栄シェフ
現代のパンシーンに進化をもたらした志賀勝栄シェフ。現在の最先端の製法の多くが志賀さんの着想であることは驚くべきほど。
志賀さんは1955年新潟生まれ。「カフェ・アルトファゴス」、「パティスリーペルティエ」「ユーハイムディーマイスター丸ビル店」などでシェフブーランジェを歴任した後、2006年10月に東京・世田谷区で自身の店「シニフィアン シニフィエ」をオープン。2023年5月に惜しまれつつ実店舗を閉店してからはオンラインで販売しています。
志賀さんがこれまでに作ったパンをたどることは、さながら日本のパンの現代史のよう。
42歳のとき「ホテルパンの父」と呼ばれる福田元吉シェフの元を離れ、最初に就任したベーカリーカフェ「アルトファゴス」時代に、イースト量を極端に少なくし、前日から長い間発酵をとった低温長時間発酵のバゲットを披露。今では志賀さんの代名詞となった”低温長時間発酵”を日本に広めるきっかけを作りました。