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ファッション通販【ELLE SHOP】 エル・ショップ

ELLE SHOP MEETS ART【ARTOTHEQUE】

2024.12.23

ファッションのスタイリングを楽しむように、もっと気軽にアートを生活に取り入れてほしい――そんな思いからELLE SHOPでアートを販売する第二弾がラインナップ。12月23日から販売を開始する第二弾のテーマは「新しい風景」。京都芸術大学の椿昇先生キュレーションにより、コレクターにも既にファンの多い、注目の若手アーティスト5名が集結!

彼らの創造の裏側と、表現しながら生きていくことへの思いとは。

日本独自の抽象性を模索する――香月美菜

“日本独自の抽象性を模索し、自分でコントロールできないものを作る”

大学院の修了展で一気にアート界を驚かせ、そのまま台湾や韓国をはじめアジア全域でコレクターを魅了し続けている香月美菜さん。描くのは常に青だけで力強く描かれたミニマルな世界。「絵の具」そのものを見せることをテーマに、ひと筆描きで作品を生み出す。それは禅を思わせる東洋的な世界でもある。

   

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香月さんの魅力に迫る『ELLE』の特集記事、続きはこちら>>

    

Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text :YURICO YOSHINO

3Dで描き出す現代の図像――黑﨑 香織

“頭に浮かんだイメージを織り重ね、3Dで描き出す現代の図像”

よく知っているものが、全く知らない形で登場する。用いているのは図像。とても具体的だけれど、見たことのない世界。「図像、イメージと、それに対する人間の反応にすごく関心があるんです」という黑﨑さん。これはどういうことだろう。

   

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Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text :YURICO YOSHINO

直線美の先に生まれるもの――井上七海

“ひたすら線を引く。その反復の先に生まれるものは?”

方眼紙。方眼紙そのもののようではあるけれど、そこに揺らぎがあって、見るものを魅了する。不思議と癒されたりもする。方眼紙に癒される!? そんな作品を生み出しているのが井上七海さん。

   

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Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text :YURICO YOSHINO 

箔の“移ろい”が誘う世界――能條雅由

“何層にも重ねられた箔の“移ろい”が、見る人を深い森へ誘う”

一面の銀色にも見える。黒にも見える。少し立ち位置を移すと、決して戻ることのできないような深い森が現れる。目を凝らすと、その中に、自分がいる。不思議な景色だ。いつかどこかで見た景色、誰もが記憶の片隅にもっているようなその風景。能條雅由さんは、自ら撮影した写真をシルクスクリーンにし、そこに箔押しをするという独自の技法を行っている。

   

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Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text : Yurico Yoshino

自分の美的感覚とモチーフを融合させる技――御村紗也

“日常の中にある美しさの「感覚」を掬い取る”

光、風、ゆらめき、暖かさ、清々しさ。思わず触れて確かめたくなるような、心地よい「感覚」が映し出される。「どれも家の中や道端を歩いていて目にした、日常の中で見つけた風景です」と御村紗也さん。

   

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Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text :YURICO YOSHINO

文学とアートを融合させる――川村摩那

“言語化しきれない人の心情や世界を、絵に描くという形で表現したい”

文学や文字と、アートの融合。そんな特徴を持つのが、川村摩那さんの作品。

   

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「早稲田大学の文学部からペインティングの道へ。文学ベースで世界の作り方を考えているアーティスト。一見、色遣いは優しいんだけど奥の世界が深い。パッと絵を観て終わるわけではない。川村さんのよさは、TEXT言語で絵を描いていること」(椿 昇先生)

   

Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text : Yurico Yoshino

意図のない美しさを極めたい――丸井花穂

“意図のない美しさを描きたい。そこから新しい物語が生まれていく”

描く対象も、人物から空想上の何か、そしてパターンのような抽象的なものなど制約がなく、色合いもタッチも、作品によってガラリと変わる丸井さんの作品。

   

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「天才型。回路が不連続で毎回変わって、次に何を描くのか全く読めない。絶対に予測できない、おそらく自分自身でも次にどんな作品が生まれるか予想しないのではないか。コンセプト主義の現代アーティストが多いなかで、稀有な存在。私はとても好き。梱包も味があっていいんです」(椿 昇先生)

    

Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text : Yurico Yoshino

現代のヒエログリフを描く――坪本知恵

“言葉が伝えるという役割を終えた時、言葉の“形”は何を表現するのか”

墨の活字を重ね合わせたような、どこかストイックなモノトーンの世界。

   

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「坪本さんは、学部1年生の頃から鋼の意思を貫いていて、石碑のような作品を作り続けている。あそこまでストイックにぶれないのは大したもの。最後に意思の力が残っていく、ヒエログリフやロゼットストーンを想起させます。彼女もTEXT言語で、絵の奥にある世界が深い。海外コレクターにも評判」(椿 昇先生)

    

Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text : Yurico Yoshino

異国の地でマイノリティとして力強く問う――広瀬菜々&永谷一馬

“ふたりの視点を交差させながら 問いを表現し続ける”

広瀬菜々さんと永谷一馬さんは、現在ドイツのデュッセルドルフを拠点にふたりで作品作りをしている。

   

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「塩田千春さんが縁を繋いでくれた、デュッセルドルフ在住の二人組。彼らの作品も、はじめに言葉ありきです。言語的な問い。文字が織りなす世界。絵画と言語、文字からのゆさぶりが、ドイツのコンテンポラリーの系譜を受け継ぐ。“虹の端っこはどうなっているの?”というシルクスクリーン作品も、真鍮のポテトも、ソリッドでハードコアでいい」(椿 昇先生)

   

Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text : Yurico Yoshino

博物画をアートに昇華させたい――則松夏凜

“ペン1本で緻密に描き上げるのは、実在する植物のような生命力”

「博物画」というジャンルを聞いたことがあるだろうか。植物や動物、鉱物などの観察対象を詳細に記録するために描かれる絵だ。大学院でこの博物画の研究をしながら、自らも植物を描き続ける。しかも、ペン1本で、想像上の植物を、だ。

   

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「則松さんは、博物画という科学と宗教の分岐点を美術の観点から大学院で研究しています。機械と植物を合成したようなドローイングを描いていて、描いているもののストーリーに奥行きがあり、行間の深いところを探れる。ビル・ゲイツなど、こういう資料的な価値のある作品が好きなコレクターも多い」(椿 昇先生)

    

Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text : Yurico Yoshino

日常の尊さを、観る人の記憶に語り掛ける――面高 慧

“日常生活の一瞬の尊さを、手元でそっと眺められるように”

自然光がグリーンに映える空間。穏やかで心地よい風が流れ、愛猫のみーちゃんがふらりと足もとに現れる自宅のアトリエ。面高さんは、家族の日常写真をモチーフにした小さな作品を描いている。

      

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「動物、家族写真、ファミリーポートレイト。写真と同じような、ハガキサイズで作品におこしている。インドのミニチュアールに影響を受けていて、とても小さくて緻密。家族の日常の記憶を紐解きながら、世界中、誰しも家族がいたはずという共感を描いています。日本と海外、両方の生活を経験している面高さんならではの視点があります」(椿 昇先生)

    

Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text : Yurico Yoshino

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