曲線が生み出す新しいフォルムに注目！

「アキラナカ」の2021年プレスプリングコレクションは、フランスの陶芸家であり空間デザイナーであるヴァレンティン・シュレーゲルからインスピレーションを受けています。彼女が作り上げる暖炉から、ディテールが成長し続けているような印象を受け、洋服の一部分のパターンを延長させて新しいボリュームに挑戦しています。彼女が生み出す作品の有機的な曲線、リラックスで独創的なモノ作りの空気感を表現しつつ、南仏で育ちパリで創作活動に励んだことから南仏を感じるカラーも取り入れています。

>>Connie ドローストリングシャツブルゾン
>>Tammy パネルニットプルオーバー
■部位の拡張と延長
バレンティン・シュレーゲルが作り上げる多くの花瓶はそのどれもがまるで生きているように見えます。コレクションでは、ブルゾンの襟をタートルネックのように引き伸ばし、そのボリュームを使って新しいドレープディテールに変化させています。ボリュームの美しさとともに表現されたリラックスムードは彼女が作り上げる陶芸にも共通するものです。ホワイトのブルゾンは、トリアセテートコットン素材で軽量で仕上げ、春先に合わせやすいホワイトで提案をしています。ペールトーンのニットも、ディテールを成長させるかのように延長したり、ディテールどうしをなだらかに融合させたりする彼女の自由なクリエイションからインスピレーションを受けています。特殊な技術で表現されたケーブルが身頃に溶け込むように重ね合わさって、他にはないユニークな表情を生み出しています。

>>Jiline ツイストドレス
>>Bodil ギャザーボートネックドレス
■有機的な曲線
ドローストリングで表現された新しいボリュームの解釈から生まれたデザイン。“Jilineツイストドレス”は特にドレープが美しいドレスです。ウエストからヒップに流れるようなドレープは見事なバックスタイルを演出してくれます。このドレープを演出するために、アシンメトレーになった袖や片方に取り付けられた肩パッドもブランドオリジナルのパターンテクニックです。“Bodil ギャザーボートネックドレス”は、ネックのギャザーだけではなく、ウエストベルトによって、新しいフォルムが生まれます。

>>Belinda トレンチコート
美しいペールトーンのコットンナイロンで仕立てられたスプリングトレンチ。体を包み込むようなボリュームをナイロンミックスの素材で非常に軽く仕立てています。オーバーサイズでありながら立体的なシルエットで表現できるのは、細部まで計算されたパターン技術によるもの。アシンメトリーに配されたフロントボタンや前合わせのラインがさりげなくコート全体のバランスをモダンに見せています。ベルトマークのスタイリングはもちろん、ベルト無しでケープのように肩がけをしてもモダンな着こなしに導いてくれます。      

>>Monika ギャザーパネルスリーブブラウス　ホワイト
>>Monika ギャザーパネルスリーブブラウス　オレンジ
有機的な切替線とギャザーで表現された新しいボリュームがリラックスした空気感を生み出すブラウス。その大らかなデザインから放たれるムードにはヴァレンティン・シュレーゲルが作り上げる陶芸に通ずるものがあります。天然のシワを残した軽いコットンのため、女性の体を心地よく包み込みます。