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暮らしの中の愛すべき定番――エル的 エッセンシャルアイテム23【前編】
「好き」「似合う」「心地いい」に囲まれて過ごしたい。エル・ショップで長年人気を誇る定番品から、注目ブランドのサステナブルアイテムまで、エディターが「今も、これからも長く愛せる逸品」を基準に大人の女性に不可欠な23アイテムをリコメンド。
Photo:SATOSHI OHMURA
「エブール」のダブルジャケット
一着あると頼もしい、クローゼットのお守りアイテム
このジャケットがあるから大丈夫――そう思わせてくれる仕立ての良いネイビーのダブルジャケット。奇をてらうことなく、どこまでもシンプルで、素材は3シーズン着られる上質なライトウール。長めの着丈と適度な肩パッド、そして6つのゴルードボタンが、さり気なく女性らしさを薫らせる。大切な場面でそっと背中を押してくれるメンターのようなジャケットを味方につけてこそ、大人の女性。
「メゾン マルジェラ」のスラッシュデニム
普通だけどちょっと違う、そんな二面性をデニムで表現
シンプルなデニムのサイドをカットしただけで、こんなにもアバンギャルドになるなんて! 新鮮な驚きとともに、瞬く間にブームを巻き起こした「メゾン マルジェラ」のスラッシュデニム。
すっきりとしたハイウエストに、ほどよくボリュームのあるシルエット、そして気になる太もものラインをいい意味で目眩まししてくれるカットディテールはスタイルアップ効果大。「メゾン マルジェラ」のクラフツマンシップが薫るデニムは、大人の女性のためのファッション名品だ。
「ザ・ロウ」の“ソフィア”
タイムレスに愛したい、品格と実用性を備えた名品バッグ
数々の名品バッグを生み出してきた、クワイエット・ラグジュアリーの旗手「ザ・ロウ」。2022年秋冬に登場した“ソフィア”は、ブランドの世界観を象徴するアイコンバッグ。
エレガントなトップハンドルとフラップデザイン、なめらかなカーフレザー、ジュエリー工房で特別に制作されている「T」をモチーフにしたメタルクロージャー……職人技の粋を結集したアートピースのようなバッグは、まさに一生もの。持つ人の品格を引き上げるマスターピースは、宝物となって人生に寄り添ってくれるはず。
「オートリー」の“メダリスト”スニーカー
大人スニーカーの条件を兼ね備えた、 80sライクな名品
「オートリー」は1982年、アメリカのダラスで誕生したブランド。“公式にロゴにアメリカ国旗を持つブランド”として、1985年にローンチした“メダリスト”が一躍大ブームに。その後ブランドは休止を余儀なくされたが、2019年に再始動を果たし、2022年ついに名品“メダリスト”がリバイバル。
80sライクなヴィンテージ感、高級感のある柔らかなスムースカーフレザー、EVAソールを内蔵した肉厚なインソール、そしてどんな着こなしにも合うクリーンなビジュアルは、今のムードに寄り添いつつ、飽きのこないタイムレスな逸品。「どのスニーカーを選べばいいか分からない」というスニーカー難民にこそ履いてもらいたい、大人の女性にふさわしいスニーカーの条件を兼ね備えた名品スニーカーだ。
「Y」のリサイクルナイロンタフタコート
気負いがないのにサマになる、 ハンサムな万能アウター
ホワイトとネイビーの2色のみのジェンダーレスブランド「Y」は、計算されたシルエットや素材が生み出す、完璧なカジュアル&リラックス感が魅力。
定番人気のナイロンコートは、リサイクルナイロンを60%採用した、シャリ感のあるタフタ素材。さらに、防風、撥水(はっすい)機能を備え、どんな天候でも快適な着心地を約束。ボディを包み込むオーバーサイズシルエットで、サイドにはスリットを配し軽やかな印象に。
デザインだけでなく、環境への配慮など、作り手のこだわりが詰まった一着。これを着ていると安心感がある、そんな気持ちになれる名品アウターだ。
「クロエ」の“WOODY” バッグ
エフォートレスな日常を彩る、パリシック薫るトート
パリのオプティミズムを体現する「クロエ」の人気アイテムが、ロゴ入りのテープハンドルが印象的な“Woody”コレクション。リネンキャンバス素材をベースに、大きなロゴ入りテープやシャイニーカーフスキンを配したトートバッグは、その発売以来、世界中の女性を魅了している。
洗いざらしのTシャツにはき込んだブルーデニム、そしてエスパドリーユによく似合う――パリのアリュールを感じさせるリネントートをマイベーシックに加えてみては?
「パトゥ」のICONIC ダブルジャケット
パリの小粋なスタイルをかなえる上質ジャケット
「パトゥ」といえば、1920年代に流行した“ギャルソンヌ・スタイル”や“フラッパー・スタイル”をけん引した老舗パリブランド。少年やおてんばな女の子を彷彿(ほうふつ)させる斬新なルックで一世を風靡(ふうび)。そんなレガシーを継承する“Patou Essential”コレクションのダブルブレストジャケットは、コンパクトなシルエットと短めの袖&着丈がアイコニック。
美しいハリと落ち感のあるバージンウール&カシミア素材、エングレーディングを施した金ボタン、そして身体に美しく沿う計算された仕立ては、クリエイティブ デレクター、ジョーム・アンリの真骨頂。インナーにTシャツを合わせるだけで、パリのアティテュードをまとえるジャケットをワードローブに忍ばせて。
「エリオポール」のスムーススキン カットソー
日常を丁寧に過ごすための上質なセカンドスキン
どんな素材を肌に直接まとうか、インナーやランジェリーにおいては重要な指標。「エリオポール」の定番、“スムース スキン シリーズ”は、2021年の登場以来、完売を繰り返している人気アイテム。素材は、吸湿性に優れ、ソフトで光沢感があるリヨセルコットン素材。ユーカリを原料とする再生セルロースは、エコロジーな素材として昨今注目を集めている。
ぴったりしすぎないサイズ感で身体のラインを拾いすぎず、長い袖丈をクシュッとさせることでトレンド感も醸し出せる絶妙なデザイン、適度なハイネックの立ち上がり、そして8色展開という豊富なカラーバリエーション。レイヤードスタイルのアクセントや、家でくつろぐときのルームウェアとして、日々の暮らしに寄り添ってくれるはず。
「アンドワンダー」のバックパック
さっそうとした後ろ姿をかなえる、ボーダーレスなバックパック
自転車通勤やジム通い、旅行など、アクティブなシーンでTPOに合ったスタイリッシュなバックパックを持っている人を見ると、「おしゃれな人だな」と見入ってしまう。おすすめなのが、「山や自然の中でも、街と同じようにファッションを楽しみたい」というコンセプトのもと、2011年に設立されたブランド、「アンドワンダー」。
定番人気のバックパックは、100%リサイクルポリエステル素材を採用したECOPAK生地に、シリコンコーティングしたナイロン素材を組み合わせて耐久性と防水性をアップした高機能素材を採用。取り外し可能なコインケースや、フロントバックにしても使える雨蓋など、アウトドアはもちろん、タウンユースでも使いやすい設計もうれしいポイント。
「アウターノウン」のブランケットシャツ
ブランケットを着る。この上ないぜいたくな温もり
カリフォルニアの心地よい空気感を感じさせるウェアで注目を集める、ロサンゼルス発のブランド「アウターノウン」。不動の一番人気を誇るシグネチャーアイテムが、ブランケットをそのままアウターにしたようなチェックシャツ。素朴な風合いのコットンツイル素材で、袖を通すとまさにブランケットに包まれているような感覚に。
クローゼットの一番手前に掛けておいて、肌寒いときや外出の際にぱっと手に取り、ラフに羽織る――そんな日常が思い描ける、上質な暮らしの必需品。ソフトでシワになりにくいので、長距離フライトや旅先のお供にもおすすめ。
「ホーセンブース」のシルバージュエリー
末端に宿る美学。自分らしさの薫るジュエリーを
毎日のように身に着ける、自分にとってのアイコンジュエリーは、大人の女性のお守り的存在。さりげない存在感でその人らしさを主張するシルバージュエリーを、味方につけてみては?
「ホーセンブース」は、チェーンをかたどった“トライ・リンク”のモチーフで人気に火がつき、ハリウッドセレブにもファンが多いカリフォルニア発のファインジュエリーブランド。シグネチャーの“トライ・リンク”と“ファントム”のデザインを組み合わせたリングは、存在感がありながら、どんなジュエリーや着こなしとも相性がよいモードな逸品。取り外して別々でも使えるので、シーンに合わせてさまざまなコーディネートが楽しめるのも魅力。シルバーのきらめきを名刺代わりに、芯の強さをアピールしたい。
「デミュウ」のスマホケース
QOLを向上させる、忙しい毎日のスマートな相棒
一日の中で一番手に取るアイテムでもあるスマートフォン。愛着が持てるデザインであることはもちろん、高い機能性を備えたケースを装着すれば、日々のQOLが向上するはず。
「デミュウ」の定番人気ケース、フランス語で風船を意味する“バロン”は、その名の通りモコモコしたレザーのテクスチャーが特徴のお財布機能付きiPhone専用ケース。フラップの内側に2段のカードスリットと隠しポケット、収納ポケットを備えた抜群の収納力に加え、フラップをスタンドにして横置きできる優れもの。ストラップを装着すれば、手ぶらでお出掛けもできる多機能ケースは、忙しい現代女性の強い味方。
「コル ピエロ」のMA-1ジャケット
クチュールの技で生み出す美シルエット
パリでオートクチュールを学び、「シャネル」や「バレンシアガ」、「ルメール」でパタンナーとしてのキャリアを積んだデザイナーの奥田文子氏が手掛ける、今話題のブランドが「コル ピエロ」。オートクチュールでの経験を生かし、舞台衣装制作を手掛ける傍ら、自身のブランドをローンチ。
精巧なパターンと手の込んだディテールは、オートクチュール技術のなせる技。カジュアルになりがちなMA-1も、後ろ身頃にボリュームをもたせたオーバーサイズシルエットで、羽織ると抜け感と女性らしさが薫るのが特徴だ。薄手でありながら暖かさは保てるようこだわりぬいた中綿の厚みで、秋から春先までロングシーズン大活躍。光沢感のあるシックなネイビーはELLE SHOP別注カラー。
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