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現代を生きる女性のためのワードローブを提案する「エムダブリュー」。2026年秋冬は、長く受け継がれてきた女性服のコードを見つめ直し、今の感覚へと再構築。その注目のアイテムを、同ブランドのディレクター・創業者、井下田 佳子さん、井下田 征嗣さんがご案内します。
「 受け継がれてきたテーラリングや素材、女性服に息づく美しさ。その本質を残しながら、プロポーションを変え、余分なものを削ぎ、今を生きる女性の体と日常へと置き換えていく。 2026年秋冬、 “クラシックを再定義する”ことからコレクションを始めました。 凛とした構築のなかにある、しなやかさ。 抑制された佇まいに宿る強さ。過去をなぞるのではなく、これから先も残っていく服をつくること。 新しいクラシックとは、時代をこえて信頼される美しさを、今に更新することと考えます」。
「クラシックなダブルブレストを、長い着丈と女性の体に沿う立体的なラインによって再構築したロングジャケット。大きく描いたラペルと規則的に並ぶボタンが、縦のラインを強調します。素材にはSuper140’s 2/72の梳毛糸による二重織りウールを使用。柔らかな手触りとほのかなツヤを持つ生地が、体に寄り添いながらフォルムの輪郭を保ちます。同素材のパンツと合わせることで、テーラリングそのものの美しさが際立つセットアップに」。
「伝統的なグレンチェックを、コンパクトなジャケットと分量のあるワイドパンツという対照的なプロポーションで捉え直したセットアップ。体に沿うジャケットには大きく開く襟とボタンを配し、上半身の輪郭を明確に。一方、パンツにはたっぷりと分量を持たせ、動きと余白を生み出しました。なじみ深い柄だからこそ、形のバランスを変えることで今の女性像へと更新しています」。
「異なる糸が重なり合うウールシルクの豊かな表情を、シャープなダブルブレストの構造に落とし込んだジャケット。素材そのものに複雑さがあるからこそ、シルエットとディテールは明快に。立体的な襟、体に沿うウエストライン、一定のリズムで配したボタンが、ツイードの表情を引き締めます。同素材のドレスと重ねれば、ひとつの素材を異なるフォルムで見せる、奥行きのあるスタイルが完成」。
「細かな凹凸と濃淡を持つブラックツイードを、コンパクトかつ明快なフォルムに仕立てたジャケット。素材の表情を主役にするため、全体の輪郭は抑制し、ポケットやフロントのディテールを一定のリズムで配置しました。黒一色のなかに生まれる、織りと構造による陰影が魅力。同素材のスカートと合わせると、素材そのものがつくる豊かさが際立ちます」。
「「エムダブリュー」が継続して提案するトリアセテートシリーズに、今季ブラックが加わりました。体のラインを捉えるジャケットと、腰まわりに余白を持たせたダブルタックパンツ。構築と動きという異なる要素を、同じ素材のなかでひとつのバランスへと整えています。新色ブラックはその輪郭がより明確に感じられる、素材のしなやかさとテーラリングの緊張感が特徴」。
「シャツの明快な構造と、ドレスの流動的なシルエットをひとつにしたロングドレス。襟や胸元のポケットが上半身に輪郭をつくり、ウエストから下は分量を持たせることで、歩くたびに大きな曲線を描きます。直線と曲線、構築と動き。その対比のなかに、ゴールドカラーのボタンをリズムとして配しました。クラシックなシャツドレスを、プロポーションによって今のバランスへと置き換えた一着」。