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“日常に少々のドラマチック”をテーマに、詩的なテキスタイルと物語性あるデザインを展開する「ミューラル」より、秋冬コレクションが到着。同ブランドのマネージャー堀内 彩加さんが、注目のラインナップをご案内します。
2025年秋冬コレクション“DARN”では、前に進むために繕い続けてきたデザイナー自身の歩みに光を当てています。傷や迷いを抱えながらも、そのたびに心を縫い合わせ、諦めることなく歩んできた軌跡。それは決してきれいに整ったものではなく、継ぎ接ぎのように不完全で不格好かもしれません。繕いの美しさをまとう、「ミューラル」ならではの秋冬コレクションをご覧ください」。
「変形的な襟のフォルムとスリットスリーブが際立つジャケット。袖口には取り外し可能なレースカフスを配し、国産エンブロイダリーレースによる刺しゅうでセンシュアルな表情を添えています。素材にはハリとコシのあるウールギャバを使用し、欠けたようなモチーフのオリジナルボタンが全体のアクセントに。デイリーからオケージョンまで幅広いシーンで活躍してくれる一着です」。
「直線と曲線を組み合わせたカッティングで、変形テーラードのような襟元を描くジャンプスーツ。タテ糸には特殊加工を施したツイステッドヤーンを用い、ヴァージンウール混素材特有の落ち感と美しいフォルムを実現しました。袖口のレースカフスは取り外し可能なので、シーンに合わせてご着用いただけます。前開きの仕様で着脱もスムーズにし、シルエットは通年活躍するストレートラインに。ヴァージンウールにポリエステルをブレンドした生地は、ドライな質感とハリを兼ね備え、シワや毛玉になりにくい機能性も魅力です」。
「国産のエンブロイダリーレースを使用した“Framed flower”シリーズのAラインドレス。ブランドのフィロソフィーを映す豊潤なアーカイブの中から、2019年春夏シーズンに初めて製作したオリジナル柄をセレクトしリバイバルしました。今季は首もとをすっきりと仕上げ、アクセサリーやボディジュエリーとのコーディネートが楽しめるスタイルに。土台生地には発色に優れたアセテート混素材を用い、落ち感とともに深みのある色彩が立体感を演出します」。
「素材はキャンバス地を使いカジュアル感を演出しつつ、刺しゅうは全3種類の刺しゅう技術を採用。3D刺しゅう・ジャンプコード刺しゅう・平刺しゅうと3つの技術を使って立体的に花束を表現しています。生花を挟まずとも花束を包んでいるかのようなデザイン。手洗いも可能なため長くお使いいただけます」。
「トレンチの要素を落とし込んだモードな佇まいのドレス。背中のケープがそのままウエストベルトへと繋がる独自のデザインで、バックルにより絞り具合を調整でき、シルエットの変化が楽しめます。アクセントには、欠けたモチーフのオリジナルボタンを採用。ウエストから下に裏地を施しており、デイリーにも着やすく、1枚でスタイリングが完成する万能な一着です」。
「月の道に広がる波紋をモチーフに、幻想的な表情を描き出したシアートップス。群馬県・桐生市で製作されたテープ刺しゅうは、横振りの幅に変化をつけることで水面に揺れる波紋の奥行きを立体的に表現しています。透け感のある微光沢のオーガンジーテープを採用し、繊細なカラーリングとほどよい透け感が軽やかな印象。シルエットはラインを拾いすぎず、レイヤードスタイルにも映える仕上がりです」。
「シロバナエンレイソウの花をモチーフに、「ミューラル」らしい花柄をダブルジャカードで表現したニット。ベースには紡毛ライクなコットンを用いて秋冬らしい表情をつくり、柄部分にはコットンポリエステルやウールアクリルなどの異素材の糸を組み合わせて奥行きを生み出しました。リブにはさりげなくケーブル柄を施し、ディテールまで遊び心をプラス。ドライタッチな風合いで、秋口には羽織としても活躍します」。