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“日常に少々のドラマチック”をテーマに、詩的なテキスタイルと物語性あるデザインを展開する「ミューラル」。2025年春夏コレクション“SEEM”では、植物図鑑に映る自然の奇妙な美しさに着目しています。有機的なフォルムや繊細なディテールで、静かに心を揺さぶる世界観。その注目のラインナップを、同ブランドのマーケティングディレクター田中 千晶さんがご案内します。
「花を想起させる有機的な線を遊ばせた、繊細な刺しゅうが目を引くキャップスリーブブラウス。クラシカルなスタンドカラーから胸元にかけて流れるように刺しゅうを施し、静かな存在感と詩的なムードを演出します。ゆとりのあるシルエットは、体型を問わず上品に着られるのも魅力。ホワイトは儚げに、ブラックはよりシャープに。日常にそっと華を添える、「ミューラル」らしさの詰まった一枚です」。
「植物を思わせる曲線を重なり合うように刺しゅうしたチュールレースのシャツとスカート。透け感と奥行きのある柄が、スタイリングに繊細な華やかさを添えてくれます。スカートのシルエットはストレートながらも、裾の揺らぎやスリットで軽やかな動きをプラス。付属のインナースカートは取り外し可能で、パンツとのレイヤードや、ワンピースの上から重ねるなど、着こなし次第で表情が変わります。モードとフェミニンが絶妙に共存する、「ミューラル」らしいレイヤードスタイルの主役アイテム。同じシリーズのブラウスとセットもおすすめです」。
「ぜいたくにエンブロイダリーレースを施した“Framed flower”シリーズのドレスは、日本の職人技が光る一着。スカビオサの花言葉“魅力”を繊細な刺しゅうで表現し、ブランドの哲学を体現しています。流れるようなAラインシルエットと、動きやすさを考慮した変形ラグランスリーブが、優雅さと快適な着心地を両立。鮮やかな発色のアセテート生地をベースに、シックなパープルとダークネイビーの2色展開で、色彩の深みを引き立てています」。
「首元にあしらった立体的なコード刺しゅうが映えるノースリーブドレス。群馬県桐生市の職人によってていねいに施された刺しゅうが、繊細でありながら力強い存在感を放ちます。ボディはほどよく体に沿うパネルラインと、裾にかけて柔らかく広がるフレアシルエットが美しく、1枚で華やかさと上品さを両立。さらりと着られる伸縮性のある素材を使用し、見た目の優雅さとは裏腹に着心地も快適です。日常からフォーマルまで活躍する、佇まいを引き立てる一着です」。
「まるで額縁を思わせるように、繊細な刺しゅうモチーフをレザーに沿わせたブランドならではの世界観が光るバッグ。直線的なフォルムと重厚感のある質感が、クラシカルでありながらモダンな佇まいを演出します。レースのように浮かび上がる刺しゅうは、植物の有機的なラインを彷彿させ、シンプルなスタイリングに奥行きをプラス。ハンドバッグとしても肩掛けとしても使いやすいサイズ感は、日常にも特別な日にも寄り添います」。
「花びらに浮かぶ花脈をモチーフに、袋ジャカードで編み立てたニットトップス。光沢とマット、アセテートとコットンなど、異素材の糸を組み合わせることで、奥行きのある表情とやわらかな肌触りを両立。襟・袖口・裾に施した装飾編みがさりげないアクセントとなり、ミニマルなシルエットに個性を添えます。デイリーにも取り入れやすく、ご家庭での手洗いも可能な実用性も魅力」。
「波のように揺らぐ線が美しい表情を描く、オリジナルカラーのストレッチレースを使用したロングスリーブトップス。繊細なレースの透け感と体に寄り添うシルエットが上品な抜け感を演出し、デコルテラインのカッティングもほどよいアクセントになります。シンプルながらも発色の良さが際立ち、レイヤードや主役使いなど、幅広いスタイリングに活躍。華やかさと着心地を兼ね備えた、シーズンを問わず使える万能トップスです」。