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飾らない大人の日常着を提案する「カルナ」より、NEWコレクションが到着。ドライタッチなナイロンコットン素材を使用した新作ミリタリーシリーズをはじめ、“空気のような軽さと繊細さ”がコンセプトの老舗ファクトリーブランド「Pin1876」の別注カシミヤストールなど、注目のアイテムが目白押しです。「カルナ」デザイナー加地 えりなさんの解説を参考に、早速チェックして。
「まずは秋の新作である、ドライタッチなナイロンコットン素材を使用した2WAYブルゾンから。軽やかな着心地のアウターで、これからの季節にぴったりです。華奢なジッパーや付属もシンプルで洗練された印象。機能的なアウトドア要素がありながらもカジュアル過ぎないので、タウンユースとして大活躍します」。
「一番のポイントは、ウエストのジッパーを外すことで、ショートブルゾンとしても楽しめる2WAY仕様。シルエットの変化が楽しめて、コーディネートの幅も広がります」。
「裾に付いたアジャスターでもボリューム感を調整できるので、シーンや気分に合わせてスタイリング自在。カラーは、ブラウン、ホワイト、ブラック、ベージュの4色展開です。同素材のスカートとパンツもあり、ブルゾンとのセットアップ使いもおすすめ! ボトムシリーズはサイドのポケットがアクセント。ウエストベルトに付いているので、取り外してシンプルに着こなすのも◎」。
「続いてご紹介するのは、世界3大織物産地のひとつであるイタリア・ビエラにて1876年に創業された老舗の紡績・生地メーカー「ボット・ジュゼッペ」社が手掛ける「Pin1876」のカシミヤストール。設立者、Giuseppe Botto Poalaの愛称“ピン”から名付けられたオリジナルブランドです。“空気のような軽さと繊細さ”をコンセプトにつくられるストールは、自然の恵みを最大限に生かしたもの。原毛の買い付けから紡績、染色加工、製品化までを一貫して生産し続けています」。
「素材は、最高級のカシミヤ産地である、モンゴルの中でも最高品質のヒマラヤ山羊の原毛。ヒマラヤ山羊は、夏は最高で約26度、冬はマイナス3~40度という気温のモンゴルの高原で、寒い冬から身を守るため体の表面には強い毛を、その下には細くて柔らかい産毛を蓄えます。やがて冬が終わり、生え変わりの時期になったとき、山羊を傷つけることなく毛を採取。その原毛は、繊維の宝石といわれるほど希少で、採取後はアルプスの麓の良質な水で洗いにかけ、ていねいに時間をかけて紡績し、なめらかで心地いい素材に仕上げます」。
「それを独自開発した丸編機を使用し、唯一無二の技術で編み上げます。カシミヤというと、ていねいに扱わないといけないイメージがありますが、「Pin1876」のストールは丸編機で編んでいるためシワにもなりにくく、気軽に使えて日常使いしやすいです。ストール端の切りっぱなしのような処理が、ナチュラルかつこなれた印象。ヨーロッパでは稀な軟水の土地であることを生かして先染めでつくったことも、ふんわりとした抜群の柔らかさを叶えています」。
「自然の恵みと歴史ある工場の技術力で生み出されるストールは、触れただけでその品質の高さを感じていただけるはず。染色行程には、染色~洗浄まで大量の水を必要としますが「ボット・ジュゼッペ」社では水の適切な使用に加え、排水浄化設備も整えています。さらに水力発電とソーラーパネルにより太陽光発電で工場稼働のための電力を自給自足するだけではなく、余剰となったエネルギーは送電網に放出するなど、持続可能なものづくりにも取り組んでいます」。