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“品格と本質的な美を表現すること”をコンセプトに、さらなる進化を続ける「ドメル」。3シーズン目を迎えた今季も、大人の女性を美しく見せる計算されたディテールと、上質な素材感が魅力です。同ブランドのディレクター・デザイナー田口 直見さんがそのラインナップをご紹介。
「今シーズンのテーマは“DYNAMISM(ダイナミズム)”。空や自然にまつわるコンセプトを持つ「ドメル」は、3シーズン目を迎える今回も自然からインスピレーションを得ました。晩秋から冬にかけて訪れる夕暮れの静寂さと、自然が再生する力強さ。その安定し落ち着いた心持ちと、内に込み上げる明日へのダイナミックなエネルギーを、端正な素材とフォルムで「ドメル」のスタイルとして表現しています」。
「その夕暮れを感じさせるような静寂を、グレーのモノトーンで表現したシリーズからご紹介。まずはハンサムとエレガントを兼ね備えたキルトコートから。イタリア素材を用いた、さりげなく光るラメと、スクエアのステッチが印象的です。ウールのハリ感によって、きれいなテントラインのフォルムを実現。付属のブラックの細いゴムベルトでウエストマークすると、よりクラシックな印象に」。
「同素材のスカートもグレーのワントーンスタイルがおすすめ。素材のハリを生かした優雅なテントラインで、裾にあしらった太めのステッチがさらにそのシルエットを強調します」。
「トップスはカシミヤファー加工のニットベスト。「ドメル」のファーカシミヤは、風合いがとても柔らかく、毛並みも美しいと定評があります。アームウォーマー付きのデザインで、着方のアレンジが可能。アームホール下の裏側にボタンがついていて、ベストに付いたままでも、外して着てもOK。その外したパーツをレッグウォーマーとしても着まわせる、楽しさあふれる一枚です」。
「グレーを上質に感じるには、素材の高いクオリティが重要です。イタリア「レダ」社のSuper150‘Sウールツイルなら、美しい光沢となめらかな肌触りによって見た目も着心地もリュクスな印象。襟元の揺れるヨークが特徴のロングシャツは、ボタンの留め方でカシュクール風にもアレンジ可能です。ゆったりとしたワイドストレートパンツは、ウエストの後ろ側をゴム仕様にしているので、着心地はイージー。素材の良さを上品なグレーカラーで味わっていただきたいです」。
「「ドメル」の最高峰であるピュアカシミヤのリバーコートも、今シーズンはトップグレーでお届け。マントのように胸を覆ったパーツが特徴的なデザインです。胸を覆うことは、体が本能的に反応して心が落ち着き、安心感を与えるといわれています。それを知って、着たときにその安心感を感じていただけたら良いなと思ったのがこのデザインの始まり。また、そのパーツを後ろ側に回すと、着脱が楽になり、背中にも表情が出ます」。
「ノットという節がある糸をラメでつくった、表情豊かなウールストライプ。マニッシュななかにもほどよくエレガントなムードが漂います。ダブルブレストの定番ジャケットと同シルエットで、着心地も軽やか。同素材のバレルパンツと合わせると、マニッシュに着こなせます。インナーのニットは、薄手で柔らかなカシミヤシルクのタイ付きタイプ。袖口と裾の配色ラインがアクセントです」。
「「ドメル」ではおなじみのツイードセットアップ。英国「リントン」社の端正なツイードを使用しています。今シーズンのツイードは、細かなラメが奥ゆかしく輝き、アイボリーにはブラックのライン、ブラックにはアイボリーのラインを施して、クラシックさとモード感を融合させたディテールに」。
「そして、輝く夜空のようなラメニットのシリーズ。ネイビーとグレーの中間のようなニュアンスのあるダークカラーで、その深い色合いのラメが奥ゆかしさとインパクトを兼ね備えたショートプルオーバーです。裾から腕を通して着るとショートボレロとしても着用できます」。
「同じ素材でニットベストもラインナップ。タートルネック風に見える襟元は、スヌードになっていて取り外しが可能。秋を感じて少し涼しくなった夕暮れにリラックスした気分でまとったら、自分だけのゆったりとした時間を過ごせそう」。
「シルク生地のプリントも、降り積もるようなアート柄で自然界の静寂さを表現しています。今シーズンのキーカラーのひとつである鮮やかなブルー。夕暮れから夜に変わる空の色から着想しました。インパクトのあるパネル柄は、ディテールレスでシンプルなデザインがベスト。クルーネックのブラウスと、ストレートワイドパンツですっきりと仕上げました」。