2023.3.15

バカンスを待ち焦がれて。「ハウス オブ ロータス」で楽しむ、タウンとリゾートのミックススタイル

By　「ハウス オブ ロータス」クリエイティブディレクター　桐島 かれんさん

本質的な贅沢さや豊かさ、身にまとったときの幸福感を届ける「ハウス オブ ロータス」。2023年春夏は、“C’est joli！Paris – French Riviera”をテーマに、都会とリゾートを彩るフレンチシックな着こなしを提案しています。同ブランドのクリエイティブディレクター、桐島 かれんさんがその注目のラインナップをご案内。

“C’est joli！Paris – French Riviera”
「“C’est joli！（素敵！きれい！）”とは、美しいものや楽しい時間を愛するパリジェンヌたちがよく口にする言葉。バカンスを待ち焦がれる彼女たちの、都会的でエレガントな装いから、ニースやサントロペなどの海辺の街でのスタイルまでをイメージしたコレクションです」。

「少女時代に憧れたのはフランソワーズ・サガンの小説『悲しみよこんにちは』や、ジャン＝リュック・ゴダールの映画『勝手にしやがれ』などの世界。フランス女優たちの凛としたスタイルにも魅了されました。本や映画で知るフランス文化の中でも特に素敵だと感じたのは、パリジェンヌたちが春になると、夏のバカンスのことで頭がいっぱいになるということ！　リネンのジャケットを羽織ってカフェで過ごす春の日常から、軽やかなドレスをまとう心躍る夏のバカンスまで。グリーンやブルーの爽やかな色彩もお楽しみください」。

「まずは、フェミニンでノスタルジックなエッセンスの詰まったシフリー刺しゅうブラウスをご紹介。シフリー機と呼ばれる刺しゅう機でポーラ（穴）をあけながら刺しゅうしたエンブロイダリー生地を贅沢に使用しています。柄が立体的でよりクリアに引き立ち、ハイクオリティな仕上がりに。スカラップ刺しゅうのヘムラインが華やかさをプラスし、ふんわりとボリューム感のあるスリーブもこだわりのシルエットです。インドのテクニックをモダンに落とし込んだ「ハウス オブ ロータス」らしさあふれる一着。フレンチシックの定番であるドット柄をパンツに取り入れて、プレイフルに着こなしては？」

「同素材でスカートも展開。ヨーク切り替えで腰まわりのボリュームを抑えながら、裾に向かって広がるギャザーフレアシルエットです。シフリー刺しゅうの透かし効果で軽さがあり、涼しげな印象。甘さのあるディテールもブラックならぐっとシックな表情です。カラーによってイメージが異なるため、シーンに合わせて自分らしいおしゃれをお楽しみください。インナーのTシャツはアートディレクター・グラフィックデザイナー藤田 二郎さんが手がけたビンテージのパリの地図にフレームをつけてアートポスターに見立てたプリント」。

「フレンチシックな着こなしに欠かせないライダースジャケットは、寒暖差の激しい時期のライトアウターとして大活躍。キメが細かい、しっとりとした上質なラムレザーが着るほどになじみ、ずっと愛用したくなるベーシックアイテムです。ハードなディテールをそぎ落として、大人の女性にフィットするデザインに。たっぷりとしたフレアシルエットのドット柄スカートと合わせれば、絶妙なバランスの甘辛スタイルが完成」。

「今年の春アウターは、ざっくりとしたリネンのオーバーサイズでマニッシュなコートが気分。フランドル地方で創業された世界最古のリネン紡績メーカー「サフィラン」社のフレンチリネンは、タンブラー仕上げによる柔らかなタッチが魅力です。ボタンレスでヌケ感のあるシルエットもエフォートレスなムードを演出。コートインは、ボーダー×花柄のミックススタイルで遊び心をプラス。定番のボーダー柄も新鮮な表情にアップデート」。

「鮮やかなグリーンに春の花々をイメージした色柄が映えるオリジナルのボタニカルプリント。スモーキーな色合いにすることでビンテージライクに仕上げています。バストラインの下から斜めに切り替え、ドローコードでシルエットの変化が楽しめるデザイン。リラクシーなカフタンドレスですが、上品なツヤと華やかなプリントでワンランク上の着こなしに」。

「こちらは、インドのテクニックをモダンなデザインに落とし込んだコットンリネン刺しゅうワンピース。春の柔らかな日差しに溶け込むライトブルーは、エル・ショップだけの別注カラーです。ドルマンスリーブの袖山に立体的な模様を浮き上がらせたボタニカル刺しゅうがアクセント。ほどよくゆとりのあるカフタン型で、共地のベルトをキュッと絞ってメリハリを出すのがおすすめ。今すぐ旅に出たくなる、バカンス気分が高まる一着です」。

「大胆なタッチのオリジナルリーフ柄が目を惹くシャツワンピース。ムラ糸がアクセントとなり、綿麻のソフトな風合いも魅力です。カフタンドレス風のフォルムながら、シャツカラーにすることでモダンかつ洗練されたアイテムにアップデート。カフスはロールアップして抜け感のあるバランスに仕上げています。ウエストのドローコードでシルエットも自由自在」。