2022.2.26

太陽の下でおしゃれ心を開放！輝くシーズンを「ハーヴェル スタジオ」とともに

By　「ハーヴェル スタジオ」クリエイティブディレクター・デザイナー　田口 直見さん

2020年秋冬シーズンにデビューして以来、“GLOBAL BEAUTY×GLOBAL NICHE”をコンセプトに、確かなクオリティに裏付けされた美を追求し、カタチにしてきた「ハーヴェル スタジオ」。日常的でありながらドラマチックに装えるリアルクローズを展開しています。同ブランドのクリエイティブディレクター・デザイナー、田口 直見さんの解説を参考に、2022年春夏のラインナップをチェックして。

「今シーズンのテーマは、“ENJOY”。リラックスして心から楽しめる、太陽の下でその幸福を存分に堪能する…そんな気持ちを共にしたいと願った、ヘルシーかつクラシックなコレクションです。洗練されたアースカラーと鮮やかなプリントなどを、シルクやリネンコットンなどの上質な天然素材にのせてご提案。シーズンルックと併せて、ご紹介します」。

「今シーズンもジェンダーニュートラルなアウターを2型ご提案。まずは、「大人の女性のためのミリタリーブルゾンが欲しい！」との思いから誕生した、メンズ仕様でディテールを削ぎ落としたビッグシルエットのMA-1タイプから。表側は撥水加工のあるポリエステルツイル、裏側はコットンのダブルフェイス素材で、軽量でごわついた硬さもなく、ノーストレスなカジュアルアウターです。裏側の背中にはロゴ入りテープを施し、パラシュートベルトのディテールを再現しました。エル・ショップではメンズLサイズ相当をイメージした38と、レディースのゆったりめに仕上げた36の2サイズ展開。大胆なビッグチェック柄を配したコットンリネンのボトムで、マニッシュにきめるのがおすすめです」。

「もうひと型は、同じくメンズ仕様でビッグシルエットのデニムジャケット。「軽くて肩が凝らず、ちょっときれいなデニムジャケットが着たい」という思いから生まれたアイテムです。国内で別注したコットンリネンのリバー素材を、春夏では希少な手まつりのリバー仕立てで軽い仕上がりに。素材の仕上げの段階で揉み込む加工を施しているので、きれいな質感ながら肌になじむような柔らかなタッチです。そして、縫い代があたらないリバー仕立てによって、普遍的なデニムジャケットなのにとても新鮮な着心地を実現。エル・ショップではゆったりめのレディース36サイズのみの展開です。ニュアンス感のあるアースカラーのシルクストライプ柄とのコーディネートで、大人のヘルシーさを堪能して」。

「こちらは、デニムジャケットと同素材、同仕様のトレンチジレ。本水牛ボタン、本革バックルを使用したこだわりの本格的トレンチディテールで、一枚仕立てで軽快かつ印象的なアイテムです。ショートボトムや優しいトーン・オン・トーンのスタイリングが今シーズンの気分です」。

「フレアスカートもコットンリネンのリバー素材で仕立てました。後ろ丈が緩やかに長く、女性らしさときりりとしたシャープさを併せ持っています。ウエストには太めの共布ベルトがあるので、今シーズンはボリュームブラウスをタックインして、スタイルアップを狙いたいですね」。

「時にはこんなドレッシーなシルクで、優雅なパジャマスタイルを楽しんでみては？　透け感のない23匁（もんめ）のシルクデシンに水洗い加工をし、オリジナルのレジメンストライププリントを施したシルク100％素材のシャツ＆ワイドパンツです。こんなリュクスな装いなら、太陽の下で贅沢なリラックスタイムが過ごせるはず。シルクはお手入れが難しいと思われがちですが、水洗い可能な仕上げのため、デイリーにお使いいただけます」。

「続いては、テーマの“ENJOY”を思わせるカラフルアイテムのご紹介です。軽やかなナイロンコットンのビッグシャツをスペシャルなツイードとセットに。このシャツは「ハーヴェル スタジオ」でも人気の高い水洗い可能なローン素材で、着ていないかのような軽さが特徴です。そのソフトな素材を生かして、スタンダードなシャツを極端にビッグにし、羽織るようにさらりとまとえるアイテムへとアップデート。スカートは、フランス「マリア・ケント」社のファンシーツイードを使用。カラフルなコードヤーンや立体感のあるループブレードなど、さまざまな意匠糸を組み合わせて織り上げられたスペシャルなツイードを、すっきりとしたミディスカートに仕上げました。今シーズンより、「MALHIA KENT×HAVEL studio」のオリジナルコラボネームが付きます」。

「カラフルでヘルシーなプリントアイテムにもご注目を。国内で別注した、シャリ感としなやかさのあるポリエステルジョーゼットの、水洗い可能なプリントシリーズです。プリントは大手メゾンでも使用されているロンドンのアトリエの柄に、さりげない手描きのブランドロゴを加えました。テーマを象徴するカラフルな色合いです。胸下の高い位置で切り替えた、後ろ下がりのラッフルギャザーデザインがポイント。前の着丈が短いため、ワイドパンツなどと合わせると春夏らしい開放感が味わえます。着丈が短い分、襟ぐりはコンパクトなクルーネックでバランス良く。裾に向かって巾が広くなる変形プリーツスカートは、生地巾いっぱいのパーツを4枚分使用した優雅なボリューム。細かいひだを究極までギャザーで寄せ、立体感を出しています」。

「春夏の軽やかなムードを後押しするシャツドレスも見逃せません。こちらも水洗い可能なナイロンコットンローン素材を使用。とにかく軽い着心地が一番の魅力！　前あきなのでレイヤードが可能で着回し力も満点ですが、このゆったりとしたボリュームは一枚で着用いただくと一層素敵に映えます。カラーによって印象も大きく変わります」。

「春になると毎年気になるシャツ素材のドレス。今季は、イタリア「アルビニ」社傘下の「トーマス メイソン」のシャツ地を使用したストライプ柄ドレスをつくりました。デザインはシンプルで、小さなクルーネックのテントラインが印象的。フロントは地の目を通したスクエアカットに。バックはギャザーとタックで分量を極端に変えており、風になびくとそのシルエットがとてもドラマチックです。スタンダードなビッグシャツは「ハーヴェル スタジオ」の定番アイテム。メンズシャツの素材と仕立てで繊細に仕上げているのに、水洗いが可能という点もうれしいポイントです」。