2021.7.10

秋冬のおしゃれ心を呼び覚ます「ザ・リラクス」のNEWコレクションがお目見え

By　「ザ・リラクス」デザイナー　倉橋 直実さん

夏本番を前にして、ひと足お先にチェックしておきたいのが「ザ・リラクス」2021年秋冬コレクション。今季は“Impulse Design”をテーマに、丁寧な物づくりを一層進化させた、美しくモダンなウェアを展開しています。ダイナミックなシルエットのロングドレスや、春夏に人気だったエプロンドレスの秋冬バージョンなど、主役級のアイテムも充実！　同ブランドのデザイナー、倉橋 直実さんの解説を参考に、新シーズンを先取りして。

「「ザ ・リラクス」の几帳面で構築的な作り方は維持しながら、衝動、衝撃といった主観的な要素を大切にし、各アイテムに最後のスパイスとして加えたシーズンです。カシミヤやスーパー原料のウールなどの高級原料を今までよりもハイスペックに設計した素材を開発する一方で、天然素材のような見た目・風合いの合繊を使用し、実用性や耐久性に優れたアイテムも提案しています」。

「まずご紹介するのは、フロントの胸当てが特徴的なデザインのドレス。ロング丈で着用時にダイナミックなシルエットを生み出すよう、背面にはインバーテッドタックが入っています。ゆったりとしたドロップショルダーですが、身頃はアームホールに無駄なシワがなく、バストの抱きが美しく見える設計に。素材はウールのようなドライタッチなポリエステル素材で、ハリ・強度があり、型崩れしにくく、なおかつイージーケアな素材です。スター柄とフラワー柄は過去の「ザ・リラクス」のアーカイブをブラッシュアップさせてプリントとして復活させました」。

「着丈に前後差を出したキルティングショートコートは、カーブした裾が特徴的。全体的にゆとりを持たせたサイズです。前脇の内側にはポケットを配し、スリットから内側に手が入れられる優れた機能面も魅力。丁寧にパイピング始末で仕上げた一枚仕立てが軽やかな着心地を実現します。広めに設定した裾回りがダイナミックなシルエットを構築し、その一方で、首元はスタンドカラーですっきりと。素材の表面はウール×ポリエステルの混紡で、キメ細かい濃淡色調のナチュラルな発色によって上質な梳毛のような素材感に仕上げました。中綿はハリのでる綿を使用し、立体的なシルエットがしっかりと形成できるようになっています」。

「イギリス軍のグルカパンツをベースに、「ザ・リラクス」らしいシルエットと素材に落とし込んだデザインです。ゆとりのあるワイドな腰回りから、裾に向かって若干テーパードになった美しいシルエット。そしてインタックで形成するダイナミックなボリュームも、スタイリッシュなインパクトを醸し出します。フロントはベルトをクロスさせ、両脇のバックルで調整することが可能。トップスをパンツインすればデザインの特徴は強調されますが、外に出してもバランスがとりやすいです。素材は含浸加工を施した「ザ・リラクス」定番のウール素材。シーズン問わずに使用できる素材感です」。

「こちらのベストとカーディガンは、表面にカシミヤ・裏面にポリエステルが回った編地。表面のカシミヤを裏側のポリエステル糸で補強し、表面は柔らかさと高級感を出しながらダレや伸びを防いでシルエットを構築できる、ハイブリットな編地です。ベストは首元にしっかりとしたボリュームがあり全体のバランスがとりやすい仕上がり。ドットボタンでシルエットやスリットの深さを調節できます。イタリア・フィオッキ社のドットのため、高級感のある光沢も特徴です。カーディガンも、編地を生かした空気を含んだような豊かで立体感のあるシルエット。厚みがありながらも非常に着心地がよく、長めの袖丈はユニセックスでも使いやすいです」。

「2021年春夏シーズンで大変人気が高かったエプロンドレスが今季も登場。素材のハリ感を生かしたAラインのシルエットで、エプロンというアイテムを「ザ・リラクス」の解釈でデザインしました。フロント部分のフラップの下にタックを入れることで、なめらかで美しいドレープ性と立体感をプラス。ショルダーベルトは背面に配置されたドットボタンで長さの調節が可能です。また、背面には着脱しやすいように2つのボタンが。素材は綿のようなポリエステルで、天然素材に似たナチュラルさと合繊ならではのシワになりにくい利点やイージーケアなどの特性が共存しています」。