2021.1.23

何気ない日常に乙女心を。「ビリティス・ディセッタン」の大人フェミニンな新作に注目

By　「ビリティス・ディセッタン」デザイナー　星 丈二さん、瀬下 裕子さん

流行に左右されることのない、長く愛用できるデザインにファンが多い「ビリティス・ディセッタン」。今シーズンは、人気のチュチュのカラーモデルや、スタイリングによってさまざまな着こなしが楽しめるワンピースなど、乙女心をくすぐるアイテムが多数到着しています。人気のブラックシリーズもさらに着まわししやすくバージョンアップ！　同ブランドのデザイナー、星 丈二さん、瀬下 裕子さんの解説を参考に、今すぐ着たくなること請け合いのNEWコレクションをチェックして。

「贅沢にも総リバーレースのみで仕立てたブラウスは、身につけた瞬間から気持ちも特別に！　裾や袖口のスカラップはハンドカットで、手間暇かけているからこその繊細さが際立ちます。そしてこのレースの美しさを存分に生かすために、あえてしっかり裏地は付けず、アンダースリップをプラス。アンダースリップのパターンにもこだわり、どこから見ても素敵に見えるシルエットに仕上げています。レースブラウスは、ややオフショルダーでほどよくゆるみのあるサイズ感が、クラシックさに今の息吹を注入。スカートで思い切りフェミニンなムードを味わったり、またはデニムやパンツでミックス感を楽しんだりと、さまざまな着こなしをお楽しみください」。

「チュチュスカートシリーズに少し前から加わった新色のマスタードイエロー。ひと目見ただけで気分を明るくしてくれるようなカラーリングは、今のご時世にぴったりなはず。思いのほかコーディネートも難しくなく、すんなりとベーシックカラーに馴染み、いつものスタイリングを新鮮に盛り上げてくれます。形は、ふんわりとしたほどよいボリューム感と着丈が着やすい人気の“New Long Tutu”です」。

「こちらは、チュニックのような長めの着丈と、どこにも締め付け感のないシルエットが魅力のブラウス。「ゆったりとした着心地で日々を楽しく過ごしていただきたい」という思いから、コットンのやさしい肌触りにもこだわりました。フランス製ならではの繊細で優美なリバーレースを用い、細かいパーツ同士を丁寧に接ぎ合わせたり、ギャザーを細かく入れたりと、随所にビリティスらしい丁寧な縫製テクニックをプラス。前、後ろは関係なく、その日の気分や気候、インスピレーションで何通りもの着こなしを楽しめます。中心開きの左右2箇所の共紐リボンは、すべてリボン結びしても、また一番上だけ外してラフに着ても素敵。まだ気温が低いときには、インにハイネックの黒の長袖を合わせると、ちょっとストイックでクラシックなムードが漂います。もちろん色はお好みで！　この長めの着丈感を存分に楽しむには、すっきりとしたレギンスやテーパードパンツなどと合わせるのがおすすめ。自由に、自分らしくいられるコーディネートを楽しんでくださいね」。

「今季、きめ細かなタッチで透け感を抑えたコットンローン地を使って、リラックスパンツを作りました。ウエストゴムで気になるヒップや太ももまわりはゆったりと。裾に向けてはやや細くなるテーパードシルエットにし、スタイルアップ効果も叶えました。ソフトな肌触りの素材感にこだわりのパターンと丁寧な仕様、裾にあしらったごく控えめの共フリルがビリティスらしいアクセントです。リラックスシーンから、ちょっとしたお出かけにまで重宝しますよ。暑い夏にドレスのアンダーとして用いれば、汗で肌がぺたっとするのを防止。家でくつろぎたいとき、家事を楽しくしたいとき、ゆったり過ごしたいとき…何気ない日常の気分を高めるのにもってこいの一本です」。

「洗いざらしのような風合いとやわらかな肌触りが心地よいリネンで、春夏にぴったりなドレスを製作。高めの切り替えやほどよくたっぷりいれたギャザー、ブラックのコットンサテンリボンが甘さを引き締めてアクセントに。リボンの結び方で胸元の位置を上げたり、下げたり、長さ調節によって雰囲気が変えられます。一枚でキャミソールドレスのように着るのはもちろん、少し胸元を下げてインにTシャツやトップスを合わせてエプロンドレス風に着こなすのも◎。いろいろなスタイリングを楽しんでくださいね！」

「クラシカルな印象になりがちなかぎ針編みを、ゆったりとしたオーバーシルエットで着やすく、ほどよくラフな印象に仕上げたカーディガン。コットン糸を使った手編みの編み地は、さらっとした質感が暑い夏でも心地よく感じられるはず。ハンドメイドならではのクラフト感が、他にはないやさしい温もりを感じさせます。露出が気になるワンピースやトップスの羽織として、ちょっとした気温差があるときに活躍しますよ。白のタンクトップやTシャツ×デニムといったシンプルなスタイルに羽織ればぐっとこなれた雰囲気に。海辺のバカンスで夕暮れどきに散策…などのシーンを想像しながら着こなしたいですね」。

「こちらは、ラタン（籐）をひとつひとつ丁寧に手編みにして仕上げたバスケット。「スペシャルな日も、日常も、おしゃれしたい日もそうでない日も。日々を楽しく過ごすために素敵なバスケットを！」と考え、作りました。チャーミングなこの形はビリティスオリジナル！　ハンドルもこのバスケットのために異素材を組み合わせてハンドメイドで製作。かごやバスケットって流行に関係なく、本当に大好きです。持っているだけで無条件にウキウキ楽しくなりますよね。シンプルなスタイリングにこのバスケットを持ったら、永遠の憧れパリジェンヌスタイルが完成♪　使わないときは、室内で細々したものを整理するのに用いてもおしゃれですよ」。

「この何とも言えない不思議な透明感は、よく見ると細かいシボが全体に広がって生まれる独特のテクスチャーからもたらされます。この細かい“シボ(凹凸)”の均等な仕上がりは、日本ならではの匠の技によるもの。そんな素敵な生地を使って、ニュアンス感のあるプリーツスカートに仕立てています。広げると円形になるサーキュラー型なので、一般的なプリーツスカートの2〜3倍の分量の生地を使用。着た瞬間に、その贅沢なふんわり感に思わず胸が高鳴ってしまうことでしょう！　また、プリーツは、パーツを手作業で織り込むハンドプリーツ仕立て。マシーンプリーツとは異なり、扇形のパーツを作り出せることから、プリーツ幅に変化を持たせ裾に向けて美しいラインが生まれます。見た目はシンプルながら、随所に手間暇をかけることでスペシャルな一着に仕上がっています」。

「このトップスは、先にご紹介したクロシェカーディガンと同じく、さらっとした質感で肌触りの良いコットン糸を用い、かぎ針編みに仕上げたもの。少し短めの着丈、レース模様の透け感が軽やかな雰囲気です。かぎ針編みならではの味わい深い表情、全体に漂うちょっとビンテージなムードも楽しんでいただけたらと思います。中途半端な季節に、長袖のカットソーをインナーにしてスモック風に着るのも雰囲気があって素敵です！」

「サイドに縫い目のないシームレスのリブキャミソールは、着心地抜群。コットンにシルクをミックスされた素材が、ほどよい良い光沢感とやさしいタッチを叶えています。控えめに縁取ったレースもさりげなく上品なムード。透け感や胸元の開きが気になるトップスにはインナーとしてチラ見せさせても、またトップスから見せない場合でも、身に付けるだけで素敵な気持ちにしてくれます。デイリーのワードローブにぜひ活用させてください」。

「バカンスはもちろん、ちょっとしたお出かけからおうちタイムまで、きらきらとした夏の太陽が待ち遠しくなるような、夢のあるコットンドレスです。きめ細かいコットンローンをたっぷり使い、全体的にちりばめたギャザーディテールに心を配りました。ゆったりとした長めのパフスリーブはどこにも締め付け感がなく、ストレスなく着られます。顔まわりに揺れるフリルが、さりげなく華やかなムードを演出。細い共ひもをきっちり結んだり、ゆるくしたり、そのまま結ばずに垂らしたりと、ちょっとした着方で、びっくりするくらい雰囲気が変わりますよ。まだ肌寒いときには、インに長袖のニットやカットソーを、またはざっくりとしたローゲージのカーディガンを羽織っても◎。一枚の完璧なドレスがくれるパワーは想像以上です。自由にいろいろなスタイリングを楽しんでください！」

「ブラックブラウスとブラックパンツは、ビリティスが提案しているフォーマルなブラックシリーズの進化版。ブラウスは、薄すぎず厚すぎない、ほどよい肉感とドレープ感が上品な生地です。絶妙な襟開き、ほどよくふわっとした袖も、品の良いフェミニンさを醸し出しますよ」。

「こちらはブラックブラウスと同素材のサスペンダーつきパンツです。いつも密かに大人気のビリティスのパンツ。見た目からお伝えするのがなかなか難しいのですが…着用したら即わかっていただける、どこから見ても本当にスタイルが良くみえるよう考え抜いたパターンや工夫によって生み出しています。見た目だけではなく着心地も抜群で、カジュアルからきれい目まで、いろいろなスタイリングが可能。ブラックブラウスとセットで揃えておくと、フォーマルシーンにも活躍してくれます！　ブラウスはインでもアウトでもスタイリングがきまりますよ」。