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ファッション通販【ELLE SHOP】 エル・ショップ

巨匠エンツォ・マーリの小さな傑作「ダネーゼ」の万年カレンダー

2024.06.16

エディターの偏愛デザインをリレー形式でご紹介する連載。今回はエル・デコのブランデッド コンテンツ シニア エディターTORU。

日めくりカレンダーってご存知ですか? 毎日手でピリって破って日付を変えるあれですね。今回ご紹介したいのは、素晴らしいデザインの「日めくりカレンダー」です。正確には破らないんですけれど、毎朝日付を変える際に「いいプロダクトに触れているなぁ」という実感があると思います。

イタリアの巨匠デザイナー、エンツォ・マーリの傑作

今や掛け時計とカレンダーは趣味の領域に入りつつあるアイテムのような気が致しますが、こちらはイタリアのインダストリアルデザインを得意とするブランド「ダネーゼ」のカレンダー“ティモール”です。イタリアデザイン界の巨匠、エンツォ・マーリのデザインで何と1967年の発表です。月、曜日、日付の3種のプレートを手で操作する仕組みですね。箱を開けるとこんな感じです。
1932年生まれのエンツォ・マーリは、この“ティモール”を発表した「ダネーゼ」からは色々とアイコニックな作品を発表しています。16種類の動物を組み合わせたパズル“16 Animali”などがよく知られているのではないでしょうか。

構造は究極にシンプル。サイズは絶妙。そして見やすい!

全体を眺めていると割と普通なたたずまいに見えるのですが(幅17㎝なので小さいです)、表示されないプレートがフレームに収まるとか、プレートがぶら下がる支柱の丸いカバーの直径とか、台座の微妙なカーブとか、細かく見始めるときりがないくらい、色々な箇所の整合性(部品がしっかり組まれているということだけでなく)のレベルがすごい気がします。

<写真1>フレームに収まったプレート。ぴったり揃います。<写真2>日付はマーリさんの誕生日4月27日にしてみました。1932年は水曜日でした。

巨匠の視線を日々の暮らしに感じる、アナログな楽しみ

このアイテムの素敵な点は、毎日触れる必然性があるところかなと思います。スマホを見れば情報としての日時は一目瞭然ですが、朝起きてこのカレンダーとコンタクトすることが、自分の新しい一日のスタートラインであるような。そんな毎日はアナログですが何だかとてもいい気がしました。

<写真1>裏返すと「ダネーゼ」の刻印があります。<写真2>裏側からみたところ。やっぱり隙なしです。さすがです。この台座のカーブとか、すごいです。

ティモール (W17×D9×H16cm)

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