ARTOTHEQUE アルトテック 2026.04.14

【ELLE SHOP ART】 日本独自の抽象性を模索する――香月美菜

“日本独自の抽象性を模索し、自分でコントロールできないものを作る”

大学院の修了展で一気にアート界を驚かせ、そのまま台湾や韓国をはじめアジア全域でコレクターを魅了し続けている香月美菜さん。描くのは常に青だけで力強く描かれたミニマルな世界。「絵の具」そのものを見せることをテーマに、ひと筆描きで作品を生み出す。それは禅を思わせる東洋的な世界でもある。

ひと筆描きで一気に描く。作品制作の姿を想像するだけで、強いエネルギーを感じさせる。「偶然性を大事にしています。絵の具が垂れてしまうこともあるし、ガタガタになって固まってしまうこともある。割れることもある。描いている時にちょっとバランスを崩せば線は歪む」。古田織部の好む“ヒヅミタル”の美意識にとても共感しているという。「江戸時代までは、中国などから超絶技巧の陶芸品が持ち込まれ、日本文化に色濃く影響を与えていました。しかし日本で生まれた樂茶碗、そのなかでも特に古田織部が歪んだ茶碗を愛でたことに想いを寄せてみると、時間をかけ築き上げた技巧の中ではなく、人の手の中で偶然に歪んでしまった樂茶碗の美に引き込まれる。その美を自分の作品の中にも見出したいと思うのです」(香月さん)

 

香月さんの魅力に迫る『ELLE』の特集記事、続きはこちら>>

香月さんの想いや制作風景をぎゅっとつめ込んだ1分動画をチェック!>>

 

Video Editor : Kazune Yahikozawa (Paradrift Inc.) Video producer : Yuki Sato

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