ARTOTHEQUE アルトテック 2026.04.10

【ELLE SHOP ART】 現代のヒエログリフを描く――坪本知恵

“言葉が伝えるという役割を終えた時、言葉の“形”は何を表現するのか”

墨の活字を重ね合わせたような、どこかストイックなモノトーンの世界。メッセージが読み取れそうで読み取れない。坪本知恵さんがこの作風に至ったのは大きなきっかけがある。地元・愛媛県四国中央市の八坂神社境内に建つ「⽇露戦役記念碑」だった。

ステンシルで文字を何度も何度も塗り重ね、読み取れないようにするのが坪本さんの作品。白い下地の隙間から、「とめ・はね・はらい」の痕跡が見え、私たちはそれが文字であったことがわかる。「使っているのは明朝体。どの文字を使うかは展示ごとに変えていますが、どの漢字かは明かしていません。言葉のディテールまで、見る人に想像して欲しいと思っています」(坪本さん)
 
坪本さんの魅力に迫る『ELLE』の特集記事、続きはこちら>>

 

坪本さんの想いや制作風景をぎゅっとつめ込んだ1分動画をチェック!>>
 
Videographer : MICHIKO TAKIO Video Editor : MIYUKA UCHIDA Video Producer : YUKI SATO

「私たちは自分の抱えている状況や状態にある程度の輪郭を与えるために言葉を使い、感情を伝えたり、記録に残したりします。この作品では私たちが文字から情報を得た後の形にフォーカスしました。本来の用途である“意味”を失った言葉の形は、言葉とは違うものを表現できるのです」(坪本さん)
 
Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text:YURICO YOSHINO

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