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【ELLE SHOP ART】 前田紗希さんの作品に注目
三角形で万物の関係性を可視化する――前田紗希
アートフェアや個展など精力的に活動し、すでにコレクターも多い前田さんの作品に注目。

「少ない要素で構成されているように見えて複雑、交錯し合いながら調和を保つ。相反する要素を内在させて、多面的な世界を一つに固定化しないことと同時に、通底する共通構造を可視化したいと考えています。」(前田紗希)
“重なり合う三角形が見せる「関係性」の世界”
ブルーの画面の中に鋭角的な直線が走る。それは三角形を象っている。大きな三角がくっきりと画面の中央にあることもあれば、画面を2分する2つの三角であったり、木立のように並び合う三角であったり。
「多角形の中で最小限の形である三角形に万物を置き換えて表現することで、あらゆるものが同じ世界に共存しているのだけれど交わっていない、それぞれの世界でのその関係性を可視化するという作品づくりにこだわっています」と前田さん。
写真はアトリエ作業の様子。沢山の色や形を重ねていき、最終的に序盤の状態は全て隠れる。[photo:Saki Maeda]
前田さんの魅力に迫る『ELLE』の特集記事、続きはこちら>>
Photo:AZUSA TODOROKI[bow plus kyoto] Text :YURICO YOSHINO
前田さんの想いや制作風景をぎゅっとつめ込んだ1分動画をチェック!>>
Videographer: YUKI SATO Video Editor: NURAN DEMIR Chief Video Producer: AKI NAKAMURA
「前田さんは主に三角形、幾何学形態のみで構成した絵画を、油絵の具とペインティングナイフのみで描きます。ソリッドな方法とイメージの反面、キャンバスから少しはみ出た絵の具や、身体性とリズムが滲みでるナイフのあと。その両極性の共存と拮抗が作品に緊張感をもたらします。モンドリアンはキュビストの影響を受けたのち、完全な幾何学形態と三原色を基本として新造形主義を自ら確立しました。最小限を維持して進み続ける道を選んだ彼女が行き着く抽象は何か。10年間のペインティングを経て生まれたドローイングの線から、まさに今作家の歴史が動いていることが窺えます」(「ARTOTHÈQUE(アルトテック)」アシスタントディレクター、ARTISTS ’ FAIR KYOTOプログラムマネージャー柳生顕代さん)
Photo:AZUSA TODOROKI[bow plus kyoto] Text :YURICO YOSHINO
