ARTOTHEQUE アルトテック 2025.11.18

【ELLE SHOP ART】 川村摩那さんの新作が入荷!

文学とアートを融合させる―― 川村摩那

人気作家、川村摩那さんの新作をチェック。

【川村 摩那】Boulevard Bastille
ARTOTHEQUE 【川村 摩那】Boulevard Bastille ¥110,000

「フランス人の詩人と詩の交換をしました。バスティーユにあるレジデンスで彼女と過ごした部屋を書いています。画面全体にちらばる抽象的な細い線の重なりは詩のテキストを何層も描いて消してを繰り返して残った文字の名残です」。(川村 摩那)

“言語化しきれない人の心情や世界を、絵に描くという形で表現したい”
 
文学や文字と、アートの融合。そんな特徴を持つのが、川村摩那さんの作品だ。それは川村さんのこれまでの足跡とぴったり重なっていて、少し大袈裟に言えば、“半生まるごとかけて”自身のアートを構築してきたとも言える。
 
「早稲田大学の文学部からペインティングの道へ。文学ベースで世界の作り方を考えているアーティスト。一見、色遣いは優しいんだけど奥の世界が深い。パッと絵を観て終わるわけではない。川村さんのよさは、TEXT言語で絵を描いていること」(椿 昇先生)
 
川村さんの魅力に迫る『ELLE』の特集記事、続きはこちら>>
 
Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text : Yurico Yoshino

「読めそうで読めない、文字だということはわかるけれど判読できない、というような状態は、私のテーマである“言語化できるのかどうかわからない印象や状況”そのものを作品の中に落とし込んでいます。同じ言葉でも文脈次第でニュアンスは変化していく。そういう言葉の性質も描きたい。文章の世界で生きる方は、何としても言葉で決着していく挑戦をしていますが、私はそうではない世界を選んだのだから、この“決着できない状況”を大事にしてもいいのかな、と思います。美術の世界というのは、その終着地点を見る人に委ねる部分も大きい。私なりの意図や表現したいものはあるけれども、見る人が私の予期しないものを見出してくれることもある。それも絵の魅力だと思います」(川村さん)写真は川村さんが日頃持ち歩き、詩を描いたりしている手帳。
 
Photo:KATSUO TAKASHIMA[bow plus kyoto] Text : Yurico Yoshino

川村さんの想いや制作風景をぎゅっとつめ込んだ1分動画をチェック!>>
 
Videographer : MICHIKO TAKIO Video Editor : MIYUKA UCHIDA Video Producer : YUKI SATO

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