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セレモニーだけじゃない、フォーマルウェアの着こなし
「ザ ライナー」の中でも究極のシンプルを追求した一着として発表された“I-Line Dress”。先日、土井美和さんを講師に迎えたブランド主催のトークイベントで、「ザ ライナー」のデザイナーである久保嘉男氏が語ったI-Line Dressへのこだわりや着こなしのコツを一部紹介します。
■洗練された上品さを演出する生地へのこだわり
「ザ ライナー」のワンピースの型自体はそれほど多くはありません。そして、どの型も極めてシンプルに見えるのですが、実はそれぞれにこだわりの要素を取り入れ、ていねいに作っています。
それぞれの型がどれも洗練されて美しく見えるようにするためにこだわったのは、やっぱり生地。
久保氏は、「生地は厳選して選びました。編目の密度のことを度目と言って、生地の良し悪しはいかに生地が濃厚に編まれているか、度目が詰まっているかが重要。フォーマルウェアはウールなどよくある素材で作られるものだが、「ザ ライナー」は少し違う。度目が詰まりながらも弱ストレッチが効いた素材を採用して、自然な動きを妨げず、座りジワなどがつきづらい、どの瞬間もきれいであることを考えた仕上がりになっている」と、語りました。
■「フォーマルウェアはセレモニーの時しか着ない服」にしない!
美しくボディラインに沿うようにデザインされた「ザ ライナー」のI-Line Dress。そんなパターンだからこそ、大判のストールやGジャン、コート、ライダースジャケットなど、上に何を合わせてもバランスが取れるのが魅力です。
I-Line Dressをはじめ、「ザ ライナー」のすべての服は「いかに身体に沿うか」を考え尽くされています。例えば、「サイズが大きい服を着ると着ぶくれして見える」一方で、大きい服でも「あるシルエットにするとスマートに見える」ということもある。そうやって“どう見せるか? どんな見え方にするか?”を考えてデザインしており、『では、フォーマルウェアは?』というと、あくまで“美しく見せる”ことが重要。そう考えて、「ザ ライナー」のワンピースはちょうどいいアベレージがとれているパターンを採用しています。
厚手のモヘアのストールを巻いてあたたかみをプラスし、コートを羽織って荷物軽めにお出かけ、なんて素敵ですよね。フォーマルスタイルの定番のパンプスからローファーに履き替えてもバランスがよく、上品ながらアクティブな雰囲気になります。「フォーマルウェアって、それほど着る機会がないんだよね……」と感じている方、ぜひこうして少しアレンジして着こなして、フォーマルウェアの装いを楽しんでみませんか。
■セレモニーで一番映える一着として
セミナーで久保氏は、「凝ったパターンでシルエットにこだわっているので、さりげなくいいラインが出る。例えばセレモニーで定番のジュエリーであるパールのネックレス。それが映えるように、ネックのちょうどよい場所にネックラインが見えて、ネックラインの上のちょうどよい場所をパールが飾るように計算している。その他、時計であったり、靴を変えるだけでイメージも雰囲気もガラッと変えられる。そんなフォーマルウェアだから、本来着ていくシチュエーションでも気持ちよく着続けていただけるはず。例えば、面接や入卒園式など『緊張の場面が終わったら早く着替えたい!』ではなく、ちょっとアレンジして『このあと気になっていたカフェに寄ってみよう』と思いながら着こなしてもらえたら」とのメッセージを送りました。
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