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「カナダグース」が目指すサステナビリティ
【History & Vision:自然と対峙するブランドとしての責任感】
1957年にカナダのトロントでパフォーマンスラグジュアリーブランドとして設立された「カナダグース」。アイテムはすべて、北極圏の厳しい気候にも耐え得るクラフトマンシップをベースに、機能的に作られています。2020年にはサステナビリティとブランドの価値観に基づくイニシアチブを統合し、“この地球を冷たく、住む人々を暖かくすること”を目的としたプラットフォーム「HUMANATURE」を発表。温室効果ガス排出ゼロ達成の目標や、持続可能な素材への移行など、環境に配慮した取り組みを掲げたサステナビリティリポートで、これまでの進捗状況などを公表しています。
【Material:持続可能な素材へ】
サステナビリティ戦略の一環として、原材料の環境性能とサプライチェーンの透明性を重視。カナダグースの重要な原材料のひとつであるダウンやフェザーは、世界的に認められる“Responsible Down Standard(RDS)”の基準で保護されている動物からのもの(家禽産業からの副産物)へと90%移行予定です。それでもナチュラルダウンにこだわる理由は、もっとも軽量で保温性に優れた天然資源であり、生分解可能だから。さらにリユース、リサイクルできる耐久性もポイントです。またアイコニックなファーは、カナダ国内の生態系を守るために、資格を持つ猟師により害獣として駆除されたコヨーテから得られたもののみを使用しています。しかし今後は特別なコレクションのみに再生ファーを使用し、新しいファーの仕入れ廃止も掲げています。
【People & Community:ホームの土地と人々を支援するアクション】
「カナダグース」にとってのホームであるカナダ北部。先住民族であるイヌイット族が最初にパーカを作った民族であることをたたえ、プロジェクト アティギ(アティギはイヌイットの言葉でパーカの意味)の名の下、11のイヌイットコミュニティから18人のアーティストにパーカの製作を依頼。クラフトマンシップの伝承と寄付を行っています。また、気候変動とそれに伴う海氷の減少により、ホッキョクグマの生態が脅かされていることを受け、10年以上にわたりポーラーベア インターナショナルをサポート。北極圏とその未来のための保全活動に対する人々の意識向上を目指してます。