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暮らしにもっとアートを。私の推し作品、教えます!

ファッションのスタイリングを楽しむように、もっと気軽にアートを生活に取り入れてほしい――

そんな思いからエル・ショップがアートを販売。

アーティストたちの創造の裏側と、表現へ託す思いを取材し、皆さまにお届けしています。

今回は今注目すべきアーティストと、私が実際にお迎えした作品をご紹介します。

ー CHIHARU


みょうじ なまえ

Photo:CEDRIC DIRADORIAN

“女性の身体への違和感や嫌悪感と向き合い、形にする”。空欄のまま埋められなかった記名欄のようなその名前。みょうじなまえさんは、ジェンダー課題を問う作品を手掛けるアーティスト。昨年の「MEET YOUR ART FESTIVAL 2024」では作品が初日にほぼ完売となる人気ぶり。すでに一年先まで各所で展覧会のスケジュールが埋まっている超売れっ子です。インスタレーションで社会的課題を問いかける作品を多く発表されているみょうじさんの作品は、なかなかエル・ショップでも入荷が叶わないのですが、一点だけ貴重な作品が入荷しています。

【みょうじ なまえ】Tulip

「この作品は、切花が人の手によってその存在を生産・管理、所有され、自らは何を成すこともなく花瓶の中で枯れ果てて行くまでの様子を、紙幣に花を描くことで表現しています。同じような構造は花瓶の中だけではなく、社会のいたるところに存在しており、私たちは時に無自覚に、悪意を抱く事もなくそれらに加担し、何らかの存在を消費しながら生きてるのではないでしょうか。本作は歴史の記録上、最古の投機バブル「チューリップ・バブル」をモチーフに選び、制作を行いました」。(みょうじさん)

みょうじさんの魅力に迫る『ELLE』の特集記事、続きはこちら>>


上野 英里

Photo:SATOSHI TAMURA

【上野 英里】Green / 緑

“計算され尽くした色・光・構図の操作が生む、ほとばしる臨場感”。『キャバレー』や『コーラスライン』など、舞台の熱気がそのまま伝わってきそうな絵を描いているのが上野英里さん。ホワイトキューブのアトリエでは、プロジェクターに映した画像を写生するように筆を動かします。

【上野 英里】Paparazzi / パパラッチ

「MEET YOUR ART FESTIVAL 2024」でも、「彼女の作品は別格だね」とアートファンの来場者から称えられる上野さんの作品。作品を通して伝えたいことを聞いたときに、「誰でも、みんなと一緒にいてもふと孤独感を味わうことがありますよね。芸術というのはそういう孤独に寄り添うことができると信じています。誰にも伝えられない孤独感に、私の作品が寄り添うことができたら、と思います」という上野さんの言葉が印象に残っています。

【上野 英里】She’s the special girl / 彼女は特別

一番大きな作品を含め、フェス中にも何点か売れてしまったのですが、私のおすすめは躍動感とパッションを感じられるこちら。「組み合わせた腕がジグザグの線を描くようにし、色数も抑えてサイ・トゥオンブリーの抽象画の考え方に近い感覚で構成しています。ここは描く、ここは抜いて光だけを追う、というように人間の存在を筆跡に分解していく感覚は、私独特のものかもしれません」(上野さん)。日本の住宅にも飾りやすいサイズも◎。

上野さんの魅力に迫る『ELLE』の特集記事、続きはこちら>>


額賀 苑子

Photo:MICHIKA MOCHIZUKI

“相反する事柄をテーマに据えた、立体ならではの面白さ”。正面から見た時と、横から見た時で像の印象がまったく異なり、横からみると、なんだか歪んで見える。これは空間の歪みなのか、認識の歪みなのか? 「自分のなかで腑に落ちないことや不思議だなと思うことを、立体作品で表現することが多いんです」と語る額賀さん。

【額賀 苑子】マッシュ

このシリーズは元々4作品出展いただいたのですが、今エル・ショップに残っているのはこちらだけ。実はどれにしようか迷っているうちに残り一点となってしまいました。取材時に大好きな美術館が同じことがわかって、妙にしっくりきたことを覚えています。昨年出産をされた額賀さん。出産すると作家は続けられない、なんて言われることもあったそうですが、精力的に活動を続けられるみずみずしい姿が眩しい。

額賀さんの魅力に迫る『ELLE』の特集記事、続きはこちら>>


香月 美菜

“日本独自の抽象性を模索し、自分でコントロールできないものを作る”。大学院の修了展で一気にアート界を驚かせ、そのまま台湾や韓国をはじめアジア全域でコレクターを魅了し続けている香月美菜さん。描くのは常に青だけで力強く描かれたミニマルな世界。「絵の具」そのものを見せることをテーマに、ひと筆描きで作品を生み出す。それは禅を思わせる東洋的な世界でもあります。

【香月 美菜】0:40:56

私が自宅にお迎えしたのはこちらの作品。タイトルは制作にかかった時間を表しています。香月さんが「一筆書き」と呼ぶ独自の手法で、ご自身の感情の表現や描くという行為を最小限に抑えた、きわめて研ぎ澄まされた方法で制作されています。筆を下すのは絶対に一度だけと固く決めている香月さん。東洋哲学の世界に大変興味があるそうで、勉強中とのことでしたが、300数十種類のオリジナルの青い絵の具に囲まれたアトリエは、まるで禅寺のような凛とした空気が漂い、一瞬で魅了されてしまいました。強い存在感を放ちつつも、心を落ち着かせてくれると同時に、自分と向き合うきっかけを与え、毎日に寄り添ってくれる作品は寝室に飾っています。

【香月 美菜】0:40:21

先日新作も入荷したばかりなので、ぜひご覧になってみてくださいね。

【香月 美菜】0:17:24

こちらはサイズ的にも飾りやすいのではないかと思います。白壁にもよく映えますよ。

香月さんの魅力に迫る『ELLE』の特集記事、続きはこちら>>


「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2025」が6月28日(土)に麻布台ヒルズで開催

11回目を迎える今年のイベントテーマは「Switch ON!」。日々のインスピレーション源であるCINEMA、ART、BOOKといったワクワクするテーマを掲げ、スペシャルなゲストを招いたトークセミナーやワークショップを実施。

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ELLE SHOP ARTのワークショックは「アートの楽しみ方講座」

アートを実際に“体験”できるチャンス!
6月28日(土)開催の「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2025」では、ELLE SHOP ARTのワークショップとして、アートの楽しみ方をもっと身近に感じられる講座を開催予定。アートに興味はあるけど、何から楽しめばいいか迷っている方にぴったりの内容です!

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6月28日(土)

1回目【13:30-14:10】ショッピング編

2回目【15:50-16:30】スタイリング編

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あなたの「楽しい」を発動させ、今こそSwitch ON!してみては?

柳生顕代「エディターと学ぼう! アートの楽しみ方講座(ショッピング編&スタイリング編)」

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アートももっと自由に! 気軽に飾る新しい日常を。