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「もともと、ロンドンに渡ったのはセント・マーチンズでファッションを学ぶためでした。でも入学したものの、叔父の手伝いが忙しすぎて結局退学することに。最初は店番からプレスの対応までなんでもやったわ。学校の授業を受けるよりも、叔父やファッションエディターと話をするほうがよっぽど勉強になったしね。いちばん大切なことは、靴の構造をきちんと理解すること。そのなかに、アイディアや自分が夢見ている世界を盛り込んでいけばいいんです。今はクリエイティブ・ディレクターとしてデザインチームを率いているので、テーマやアイディアを共有することが重要。方向性がバラバラになっていないか、ストーリーやカラーパレットが一貫しているかを確認することが、私の大切な役目なんです」
「故ダイアナ妃は、土曜日の朝イチに、いつもひとりで車を運転してロンドンのショップに来店していました。ショップの前に車を横付けして、数分ごとに駐禁を気にして外をチェックしていたのを覚えてる(笑)。2011年のカンヌ映画祭のレッドカーペットにユマ・サーマンがジミーチュウのフラットシューズで登場したのも印象的。背が高い彼女がフラットを履いた様子は、自信に満ちあふれ快適で楽しそうでした。すべての女性のドレスアップを華やかに彩ることこそブランドのDNAだと思っています」
故ダイアナ妃をはじめ、キャサリン妃も公私ともにジミーチュウを愛用。また、以前ミシェル・オバマ氏と直接話をした際、ブランドのことを熟知してくれていて感動したのだそう。
「ひとつのデザインでさまざまなヒールを展開するようにしています。10cmヒールを起点に、フラット、ウェッジソールまで。そのためには、比率やカッティング、バランスを緻密に計算しなければならないので、それが自然と履きやすさに繋がるのだと思います」
「今季のコンセプトは、ミリタリーの強さとベルエポックの優美さなど、多彩なコントラストの調和です。勲章モチーフやメタリックに、ベルベットやフランネル素材を合わせて、規律のある美しさを表現しました」
フラットシューズをはいたユマ・サーマンのドレスアップ姿は現代の女性像そのもの。
「グラマラスでありながら、ミステリアスな女性。自信をもち、ドレスアップが好きで、知性があり、家族を大切にし、人生を楽しんでいる女性。そんな自立した女性にとってあらゆるシーンで履けるシューズであることを、デザインする際には心がけています」
カーリー・クロスも理想像を体現するセレブリティのひとり。
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