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  • ELLE 25th Anniversary SPECIAL FEATURE vol.1 RACHEL ASHWELL SHABBY CHIC COUTURE
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レイチェル・アシュウェル流“シャビーシック”のススメ

 古めかしい、みすぼらしい、などあまりポジティブとは言えない意味を持つShabbyと、上品さを表すChic。真逆とも思える単語を繋ぎ合わせた名を持つインテリアブランドが、先ごろ日本に初上陸した。

 使い込まれ、傷がついた棚やテーブル、ペンキが剥がれたようなチェア、色褪せたカラーパレットなど、一見するとアンティークのようなアイテムが、シャビーシックの特徴。そこには「最大のインスピレーションは、アンティークの人形を集め、修復し、売る仕事をしていた母から」という創始者、レイチェル・アシュウェルのDNAが詰まっている。それらの古さを出すディテールは、時を経て愛されてきた証拠なのだと。ピカピカの新品で揃えた空間よりも、使えば使うほど美しい風合いとなる家具に囲まれて暮らしたい、そんな思いが込められている。

美しく、快適で機能的 完璧ではない美を求めて

レイチェル・アシュウェル

 家具のアクセントとなるのは、エレガントなフローラル柄。ペールトーンを基調としているので、甘過ぎず、大人のロマンティックを表現することができる。ベッドリネンやクッションカバー、カトラリーなどにさりげなくあしらわれたフローラル柄は、レイチェルが生まれたイギリスの田園風景を思わせ、ノスタルジックな気分へと誘う。

「家は本当にくつろげる場所です。借りた家でもホテルでも、どこに住もうと“巣をつくる”のがわたし流。花、音楽、キャンドル、美しいもの、心地よいもの、機能的なものがあれば、家は心を潤してくれるすてきな居場所になる」と語るレイチェル。「美しさ、快適さ、機能的であるクオリティ」「完璧ではないからこその美しさ」を表現したスタイルは、1号店をオープンした89年当初は珍しかったはず。しかし、20年以上経った今、その考え方はとても新鮮で、チャーミングなものとして、私たちの目に映る。

「思い出を集め、家族の宝物となるような上質で美しいディテールを集めて提案している事を、とても誇りに思っています」とこの20数年を振り返るレイチェルの美学がぎっしり詰まったレイチェル アシュウェル シャビーシック クチュール。その世界観にどっぷりと浸りたい。

創始者レイチェル・アシュウェルの自宅にも美学が貫かれている。白くペイントされたチェアとシャンデリアが印象的なダイニング(右中)と、カラフルな壁とターコイズブルーのコントラストが鮮烈なリビング(右下)。テイストミックスも彼女が得意とするスタイルだ。

創始者レイチェル・アシュウェルの自宅にも美学が貫かれている

インテリアデザインも手掛けるレイチェルの著書

(左)『SHABBY CHIC INSPIRATIONS』

¥6,500(税抜) CHECK

(右)『SHABBY CHIC INTERIORS』

¥6,500(税抜) CHECK

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