この記事は2026.3.6の メールマガジン に掲載されました。

日常を彩る、本質的な出会いを。

2026.3.6

東京「KANA KAWANISHI GALLERY」 / 京都「艸居」 2つの現代アートギャラリーとタッグ!

by CHIHARU
ELLE SHOP アート担当

もっと気軽に、アートを生活に取り入れて。

そんな願いを込めてキュレーションした作品が、ELLE SHOPにラインナップ。vol.6となる今回は、東京・KANA KAWANISHI GALLERYの河西香奈さん、京都・艸居(ソウキョ)の藤田篤実さんという2人のディレクターとタッグを組み、今注目すべき3名のアーティストを厳選しました。自由な感性で、あなただけの一枚を。2026年は、アートのある暮らしを始めてみませんか?

素材と人、キャンバス上のコミュニケーションが作品――相澤安嗣志

Photo:YOKO YAMASHITA

相澤安嗣志さんのインタビュー動画はこちら

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鉄やシルクなど、天然のものに人の手が加わった素材を対象に作品づくりを行っている相澤さん。なかでも今回ELLE SHOPに出品する作品〈Origin〉は、その代表的な取り組みのひとつで、顔料に鉄を混ぜて塗り、磁石で作品を描くという。

キャンバスに塗料と鉄粉を混ぜたものを塗り、裏から磁石を動かすことで、身体的にドローイングをしていく。一度きれいに描かれた磁力線も次の線が重なると崩れてしまうので、それを修正するためにまた次の線を描く。「塗料が半硬化するまでの間、僕はずっと磁石を動かし続けていて、キャンバス上で取り交わされたその僕と素材のコミュニケーションの結果を作品としています(相澤さん)」

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Photo:YOKO YAMASHITA

「相澤さんは大学在学時に日本画を学んだ経験から、さまざまなメディウムの自然現象を引き出して作品に落とし込むという、とても特殊な仕事をされています。相澤さんの作品は、お部屋にあれば、花を飾るような雰囲気が生まれると思います。花も自然物で、自らの力で開いていく姿を感じられることが素敵だと思いますが、相澤さんの作品にもそんな魅力があります」(KANA KAWANISHI GALLERYディレクター河西香奈さん)

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写真と絵画の関係性を探求し続ける――田中和人

Photo: KATSUO TAKASHIMA[BOW PLUS KYOTO]

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写真とは。絵画とは。そして抽象とは何か。自身のなかに点滅し続けるこの問いを作品にしているのが田中和人さん。

「2008年頃から20近くのシリーズを作っているけれど、全てのシリーズに一貫しているのは、『写真と絵画の関係性』と『抽象』。いろんな角度からそれを検証しています。今回ELLE SHOPに出品するシリーズ〈Picture(s)〉は、作品を作り始めてからずっとこのテーマと向き合ってきた中で最も端的に表現できているシリーズ」(田中さん)

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Photo:YOKO YAMASHITA

「田中和人さんは、ニューヨークで写真を学び、写真の具象性と抽象絵画のアブストラクトな面、それぞれ魅力的ですが、ひとつの作品にそのふたつのおもしろさを共存させようとしているアーティストです。今回ELLE SHOPで展開する作品にもそのおもしろさが詰まっています」(KANA KAWANISHI GALLERYディレクター河西香奈さん)

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日常のなかの、さりげないものに宿る「記憶」を愛おしむ――シルヴィ・オーヴレ

Photo: KATSUO TAKASHIMA[BOW PLUS KYOTO]

シルヴィ・オーヴレさんのインタビュー動画はこちら

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「インスピレーション源は日常生活そのものです。あらゆるところに目を向けています。日々たくさんのことが起きていますから」。こう語るシルヴィ・オーヴレさん。多くの人が見過ごしてしまう、日常のなかのささやかな美しさ、愛おしさに目を向け、さまざまな手法を通してその価値を表現している。

「ドローイングは、とてもダイレクトなところが魅力。ドローイングを描くのには窯もスタジオも必要なく、紙と絵具さえあればいいのです。その自由さはとても素晴らしいこと。旅をしているときでも、どこにいるときでも描けるのです」(シルヴィさん)

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Photo: KATSUO TAKASHIMA[BOW PLUS KYOTO]

「シルヴィは日常で目に留まったものから作品を組み立てていく点がユニークな作家です。おもしろい題材を扱っているけれど、ちょっと悲しいとか、どこかグロテスクというような、誰もが心のなかにある側面を、ポジティブに扱っているところも魅力です。今回はペーパー素材の作品をご紹介していますが、陶芸、ジュエリー、版画と、一貫したコンセプトで表現を広げているところも興味深いです。また人間として、力強く生きる人生観にも共感するところがあります」(艸居 ディレクター藤田篤実さん)

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