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ワードローブ計画にマストハブなブランド「ザ・リラクス」から、最新メンズコレクションが到着。同ブランドのデザイナー倉橋 直実さんがこだわりのラインナップを解説します。
「今季のテーマは“INVENTION”。「ザ・リラクス」らしいオーセンティックなアイテムをベースに、ダークグリーンやダークグレー、ブラウンといった深みのあるカラーをメインに構成しています。アパレル業界が直面する原料の枯渇、価格の高騰も踏まえ、継続可能性を考慮し、ハイブリット素材をオリジナルで開発。同時にパターン設計を見直し、時代や生活環境に合う本質的なラグジュアリーを提案します」。
「まずは「ザ・リラクス」定番のオリジナル素材を使用したノーカラープルオーバーシャツから。天然のコットンのようなナチュラルな見た目と質感ですが、ポリエステルでシワ・色落ち・縮みの心配がないイージーケア性が魅力。持続性のある美しさと実用性のバランスが取れた、現代を象徴する無二のハイブリット素材です。袖にボリュームを持たせたストレートシルエットは、Tシャツのようにラフに着用可能。全体的にゆとりがあり、フォーマルにもカジュアルにも対応できます。左肩のファスナー引き手のウォッシャブルレザーもポイント」。
「2023年春夏に新型として展開スタートした定番型のスラックス。フロントはアウトタックにより腰まわりにゆとりを持たせ、裾に向かってストレートに直下させた美しいシルエットです。ウエストはマーベルト仕様でより安定した構築的設計に。素材は定番の含浸ウールギャバジンで、経年劣化に強く、設計に合ったシルエット形成に欠かせない生地です。ドレスアップのみならず、Tシャツなどのスタイリングにも映える一本」。
「こちらは、微光沢のあるボンディング生地のアワードジャケット。非常に薄いポリエステルタフタを2枚貼り合わせたオリジナル素材で、軽さがありながらもハリ感のあるシルエットに仕上がっています。裏面の肌当たりの良さも特徴的。ラグランスリーブのショルダーは独自の設計で、アームホールには無駄なシワがなくバストの抱きも美しいです。袖口は小丸リブ仕様。袖全体にボリュームを持たせながら、両脇後ろ側にタックを入れ後ろ身頃がブラウジングされた丸みのあるフォルムに。フロントはカジュアル感を抑えボトムス合わせが自在にできるストレートシルエットです」。
「春夏の「ザ・リラクス」の定番、オリジナルの鹿の子素材を使用したトップス。襟は立ち姿が美しいレギュラーカラーでシャープな印象に。フロントの中心にはタックを入れ、適度な立体感を付与しています。身頃もシェイプがなく、重力に沿ってストレートに落ちるライン。袖口部分は厚みを持たせたカフス仕様にし、ハリ感を出して袖口まわりにボリュームを出しています。素材はカットソーとしてはかなり細い100番手のコットン糸を、3本撚糸して表面の美しさを持ちながらしっかりとした肉感に編んだもの。ハリと耐久性を持たせる加工を施しているため、洗濯を繰り返しても型崩れしにくいです」。