2020.2.2

クラフト感漂うアイテムに地球へのやさしさを込めて。「アンティパスト」 の新作が到着！

By 「アンティパスト」デザイナー　ジヌシ ジュンコさん・カトウ キョウコさん

サステナブルな取り組みがますます本格的になりつつある2020年。装う喜びを感じながら地球にやさしくあることは、新時代のおしゃれのスタンダードです。そこで今回は、「アンティパスト」の2020年春夏コレクションに注目。“自然を守り、平和を願う、そのひとりひとりの想いを叶えていくことが大切な地球を守る”というテーマのもと、小さなパーツの端布も大切に、できるだけそのまま土に帰る素材を選んで物づくりを実施しています。同ブランドのデザイナー、ジヌシ ジュンコさん、カトウ キョウコさんの解説を参考に、「アンティパスト」らしい素材感が冴え渡るアイテムをチェックして。

「まず最初に、クロシェ編みのように見えるケミカルレース生地を使った立体的な手編み風レースシリーズをご紹介。こちらは刺しゅう屋さんと試行錯誤しながら一緒に作りあげたこだわりのシリーズです。ノスタルジックな刺しゅうレースが映えるトップスは、ボタンを閉じればブラウスに、開ければジャケットのように着用でき、コーディネートに合わせてアレンジする楽しみがあります」。

「こちらは手編み風レースシリーズのボレロトップス。繊細な模様が際立つように、シンプルなTシャツやキャミソール、ワンピースの上に重ねていただくと、透け感や色の組み合わせを楽しめます。ほどよい丈感が上半身をコンパクトに見せ、すっきりとした佇まいを演出」。

「高密度で織ったリネンを使用したシリーズは、これからの季節に最適。このトップスとボトムスは、裾にかけてゆるやかに広がるシルエットのため、暑い夏でも肌にまとわりつかずさらりとした着心地。目の詰まったしっかりとした生地が、リネン本来のとろみのある素材感を引き出しています。袖や首元後ろ、ポケット部分にあしらったレースも華やかな雰囲気を醸し出して」。

「同じシリーズのたっぷりとしたコートは、羽織るとドレープが際立つデザイン。フロントのシルバーチェーンには平和の象徴であるピースマークをモチーフにしたボタンをあしらい、アクセサリー感覚でつけたり外したりできます。画像のようにワントーンでまとめると、落ち着いた大人の着こなしが完成しますよ」。

「コットンの薄手のローン生地にバテッィク（蝋結染）風の柄を刺しゅうしたスカートは、春夏のおしゃれを盛り上げてくれる軽やかな雰囲気。ところどころにパイナップルや鳥のモチーフが隠れており、「アンティパスト」らしい楽しいバテッィク柄に仕上がっています。ユニークな柄ながら、落ち着いたカラー展開がシックなスタイリングを実現。スカートの裾にはよく見ると“Coup de Champignon”の文字の刺しゅうがあり、さりげないワンポイントになっています」。

「こちらのワンピースも同じくバテッィク柄の刺しゅう生地を使用。首元のタックが立体的なシルエットを生み出し、すっきりとした縦のラインを演出します。フリルのついたベルトでブラウジングしても、外してゆったりとしたシルエットで着用してもバランスがよく、好みの着こなしをお楽しみいただけます」。