2019.7.27

人気ブランド「リト」の秋冬アイテムでつくる、自由で私らしいスタイリング

By　「リト」デザイナー　嶋川 美也子さん

こだわりぬいた上質な素材を軸に、新しい独創的なフォルムを追求する「リト」。2019年秋冬は、1920～30年代にかけて女性飛行家として活躍したアメリア・イアハートをイメージし、さまざまな素材のニュアンスが織りなすモダンなアイテムを展開しています。今回は、エル・ショップでただ今展開中のNEWコレクションを同ブランドのデザイナー、嶋川 美也子さんがご案内！

「アメリア・イアハートの知的で行動的、そして洗練された女性像に感銘を受け、当時彼女が着ていた飛行服やドレスを「リト」らしい解釈でアップデート。プレイフルで着心地のよさにこだわった“WORK＆ELEGANCE”というテーマに昇華させました。このテーマのもと、専門性の高い技術に基づいた生産背景で、オリジナルの生地を作りこむことから開始。多様なテクスチャーで重なりを表現しています」。

「1920年代のアールデコ調のインテリアからインスピレーションを受けたファブリックは、ゴールドとマットな黒の2種類のビスコースストライプをイタリアの工場で作成。適度な落ち感によってマニッシュな柄を女性らしく表現しています。ふたつの柄を切り替えることでジオメトリック風のイメージに。特にスカートは、前後や横向きでも着用可能で、ボタンの付け外しで自由な着こなしが楽しめるようにデザインしました」。

「タックを施した立体的なスカートは、アシンメトリーなウエストとヘムラインが特徴。特殊な紡績方法で仕上げた生地による、天然素材のようなナチュラルな表情も魅力です。モードでありながらどこかレトロな雰囲気が感じられるため、ダークカラーでまとめると一層リアルなスタイリングに。ルックでは、イタリア製のナイロンジャージーを使用したハイネックトップスをコーディネート。中綿を入れてボリュームを出した襟、ストッパーをつけてエレガントなスポーティさを演出した裾部分と、ディテールにこだわったデザインが今の気分を加速させます」。

「バックスタイルにリボンをあしらったフェミニンなトップス。イタリア製のナイロンジャージーを使用し、着心地のよい柔らかさと落ち感を叶えました。袖部分にのみ中綿を入れ、フェミニンなボリューム感を表現しています。こちらもアシンメトリーなヘムラインのスカートを合わせ、モードな印象をプラスして」。

「こちらは、ストーンウォッシュしたカジュアルなデニム地とエレガントな落ち感のあるキュプラをドッキングし、左右のアンバランスさをデザインに落とし込んだアシンメトリースカートです。長めの丈は、デイリーからパーティまで活躍すること間違いなし。軽やかなタッチのため、今の時期からすぐに着ていただけますよ」。

「このルックでは、フランスの繊細なリバーレースをあしらったキャミソールドレスに、アシンメトリーなビッグニットをコーディネート。「リト」のアイコンでもあるキャミソールドレスは、ルックのようにトップスとボトムのつなぎ役にしたり、女性らしい透け感を楽しんだりと、さまざまな着こなしが楽しめます。ニットは、デリケートなシルクモヘア糸を使用し、襟のリブを半分開けて脇に大きくスリットを入れることで、今年らしいヌケ感を演出。深みのあるコバルトブルーは、控えめだけどアクセントになる今シーズンのいち押しカラーです」。

「落ち感のあるヴィスコースにストレッチを入れて編み立てた伸縮性に優れたジャージーワンピース。アクティブなムードを感じさせるフードと、ウエスト部分のギャザー、そして左脇の金属ボタンがアクセントに。下にキャミソールドレスを着て、ワンピースのボタンを外しスリットからレースをのぞかせるスタイリングも女性らしくておすすめです」。

「『リト』のアイコンである袖にボリュームがあるニット。2019年秋冬は、ソフトなモヘアブレンドの糸で、ストライプ状に編み立てました。ニュアンスのあるパープルと黒のミックスで、深みのあるカラーを表現。シンプルなボトムスを合わせればニットの表情が際立ち、デニムやキャミソールドレスとレイヤードすればこなれた着こなしが完成します」。